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 愛称“テッシー”こと、手柴敦子選手はスポーツ少女だった。中学2年のときにショートトラックスピードスケートを始め、高校時代には国体に出場。保健体育の教師になろうと、熊本県立保育大学校から名桜大学へと編入学すると、自転車競技部に入り、大学4年時には、全日本大学対抗選手権自転車競技大会ポイントレース3位という素晴らしい成績を残した。いったん社会人になるが、トップアスリートへの夢を断つことができず、2011年12月、日本競輪学校第104回(女子第2回)入学試験に合格し、晴れてプロのアスリートへの入口に立った。

 競輪学校在校時はヘルニアなどのため、練習に打ち込めず、不本意な成績を残して卒業した。デビューは13年5月11日、松戸競輪場。初勝利は同年9月9日の豊橋競輪場。そしてその3カ月後、いわき平競輪場で念願の初優勝を挙げた。本年は12月5日現在、2連対率35.0%、3連対率62.5%と悪くはない成績を残している。

 指導選手は地元・熊本出身の西島聡一選手(56期=14年7月30日に引退)。頼りになる先輩の指導のもと、得意の捲りに磨きをかけ、「豪快な捲りでお客様を沸かせるような選手になれるように精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」と、今日もバンクで張り切っている。近々、四日市競輪場で開催される『中京スポーツ杯』(12/16~18)に出場予定。これからも“テッシー”をよろしく!

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