トルコに経済制裁、ISへ報復空爆…ロシア・プーチン大統領「最恐武闘派」伝説の画像
トルコに経済制裁、ISへ報復空爆…ロシア・プーチン大統領「最恐武闘派」伝説の画像

 米経済誌フォーブスが発表した「世界で最も影響力のある人物」で3年連続1位。ロシア・プーチン大統領の勢いが止まらない。「11月24日、ロシア軍戦闘機がトルコ・シリア国境付近で、トルコ軍機によって撃墜されたことにプーチンは激怒。領空侵犯の疑惑を棚に上げ、“テロリストの共犯者に背中から撃たれた”と、トルコをテロ支援者になぞらえ、強く批判しました」(通信社記者)

 本来、トルコは反体制派支援を通じてシリアのアサド政権打倒を狙い、ロシアはイスラム教スンニ派過激組織“イスラム国”(IS)掃討を掲げつつ、同政権を援護する対立構図があったとはいえ、プーチンの“報復”は迅速だった。「正式な謝罪を要求し続ける一方、わずか4日後の28日には、トルコに対し、経済制裁を発動。対決姿勢を鮮明にしました」(前同)

 ISによる11月13日のパリ同時多発テロを受け、国際協調の機運が高まっていた昨今の情勢だけに、「ロシアにとって、ウクライナ問題による国際的孤立から脱却する最大の好機だったが、これでチャンスを逸してしまった。ただ、プーチンは“対テロ大連合の結成はできない”と自ら袂を分かつ発言をしています」(国際ジャーナリスト)

 これは“アメリカやフランスが主導する欧米の有志連合から外れようが関係ない”というマッチョ大統領の本音だろう。なぜなら、これまでも独自に、ISと全面対決を繰り広げてきた自信があるからだ。「10月末にエジプトで起きたロシア機墜落を、ISによる犯行と断定したプーチンは、11月17日、ISが首都と位置づけるシリア北部のラッカへの“報復”空爆を指示。戦略爆撃機を初めて投入し、約130回の出撃でISの拠点140か所を破壊しました」(前出の通信社記者)

 その後も攻撃は続いており、延べ攻撃回数は今までに4000回を超えた。「“世界の警察”を自認するアメリカのオバマ大統領にも、プーチンは制御不能な状態。ただ、バクダディ率いるISも反撃に出ています。12月2日には、ISに潜り込もうとしたロシア人スパイとされる男性の首を切断する映像を公開しました」(全国紙外信部記者)——国内支持率は89.9%と驚異的なプーチン氏。ISの脅迫に屈することなく、マッチョな姿勢を貫くことができるのか、注目だ。

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