タモリに木梨憲武、実はドラマ主演をしていた大物芸人たちの画像
タモリに木梨憲武、実はドラマ主演をしていた大物芸人たちの画像

 先日、辛口なコメントが人気のお笑い芸人、小籔千豊(42)がドラマ初主演することが発表された。話題になっているのが彼の演技力で、ファンどころか、本人も「メチャメチャ演技ヘタやけど、それでもいいか」と、バラエティ番組で見せるキャラとは違った、弱気なコメントをしているそうだ。たしかに、演技力は不安かもしれないが、これまでだって、芝居の経験がない大物芸人が、いきなりドラマで主演していたのだ。

●タモリ(70)……1980年の連続ドラマ『詐欺師』(NHK)で初主演。愛人に貢ぐため2億円を横領した女性銀行員に翻弄される男を演じ、銀行員役の大谷直子(65)とのキスシーンやベッドシーンもあった。バラエティ番組では必ずサングラスや眼帯をかけていたが、このテレビドラマでは唯一、素顔で出演した。このあとも1984年の連続ドラマ『なぜか、ドラキュラ』(日本テレビ系)のほか、1990年に『代議士秘書の犯罪』、『自主退学』、1991年に『不連続爆破事件』(ともにTBSテレビ系)と単発ドラマに主演。また、1999年のバラエティ番組『今夜は営業中!』(日本テレビ系)の劇中劇では木村拓哉とのW主演だった。

●とんねるず・木梨憲武(53)……1998年の連続ドラマ『甘い結婚』(フジテレビ系)で初主演。すれ違いになった夫婦を描いたシリアスなドラマで、多忙のあまり家族を省みる余裕がない夫役を演じた。また、2004年に単発ドラマ『にんげんだもの ー相田みつを物語ー』(テレビ朝日系)では、書家で詩人の相田みつをを演じている。劇中の墨書シーンは当初、吹き替え代筆の予定だったが、書の先生からお墨付きをもらうほどの腕前を披露して、多才ぶりを発揮した。

●ダウンタウン・松本人志(52)……2000年に自身が原案の連続ドラマ『伝説の教師』(日本テレビ系)に初主演。イジメ問題、死生観、性、少年犯罪などシリアスなテーマも取り扱った学園ドラマで、いくつもの荒れ果てた学校を立て直してきた「伝説の教師」の異名を持つ男を演じた。W主演だったSMAPの中居正広(43)は、トーク番組で『台本には空白の部分があって、松本と全部アドリブで演じきる場面があった』という噂について聞かれると、アドリブは否定したものの、『(劇中に)コントのシーンを入れようと話し合い、ふたりで楽屋で稽古していた』と語っている。

●ウッチャンナンチャン・内村光良(51)……1994年の連続ドラマ『ザ・ワイドショー』(日本テレビ系)では、相方の南原清隆(50)と一緒にウッチャンナンチャンで主演。南原はお笑い芸人からワイドショーのリポーターに転身した男、内村は芸能プロダクションの社長を演じている。単独での初主演は1997年の単発ドラマ『生かし屋という男』(テレビ朝日系)で、脚本、監督、主演を務めている。悪に手を染めている者を救い出し、立ち直らせる「生かし屋」という裏の顔を持つ整体鍼灸師を演じた。本作にはお笑いコンビのキャイ〜ンなど、内村との関係が深いスタッフやキャストが多い。それ以降も計11本のドラマで主演している。

●ネプチューン・原田泰造(45)……2000年に連続ドラマ『編集王』(フジテレビ系)に初主演。網膜剥離でボクサーを引退し、漫画編集の世界で「あしたのジョー」を目指す男を演じた。視聴率は伸び悩んだが、原田は演技力を認められ、俳優としての仕事が増えるキッカケとなった。芸人としてデビューする前はエキストラの会社に所属していて、1991年のNHK大河ドラマ『太平記』では死体役として出演していたそうだ。

 最近は芸人が出演していないドラマが珍しいくらいで、主役ではないが、落語家の立川談春(49)、雨上がり決死隊・宮迫博之(45)、ドランクドラゴン・塚地武雅(44)やカンニングの竹山隆範(44)など、お笑い以外の才能を発揮している芸人は多い。もしかしたら、演技力に自信がない小籔だって、今回の主演で役者として大化けするかもしれない?

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