門松や鏡餅っていつまで飾るの? 今さら聞けない「お正月飾りの常識」の画像
門松や鏡餅っていつまで飾るの? 今さら聞けない「お正月飾りの常識」の画像

 お正月といえば、門松・しめ縄・鏡餅の3点セット、すなわち「お正月飾り」で自宅にいろどりを添える人は珍しくありません。正月気分になりますし、いかにも「新年を迎えました!」と、気持ちだって引き締まります。ところで、これらお正月飾りですが、いつからいつまで飾るものなのでしょうか? また、飾った後はどうすればいいのでしょう? ここでは、そんな「今さら聞けない」お正月飾りのイロハについて紹介します。本題に進む前に、お正月飾りの基本をおさらいしましょう。代表的なものは次の3種類です。

★門松
自宅や会社、店舗の玄関先に置かれるのが、門松。「年神様(としがみ)」という、神様が来るための目印という役割があるそうです。

★しめ縄
しめ縄は、年神様が自宅などに訪れた際、「神聖な場所」と示すものとして飾られます。せっかくお越しいただいたのに失礼があってはいけませんから、門松が入口の目印だとすれば、しめ縄は年神様を迎えるのにふさわしい場所だと証明する意味合いがあります。

★鏡餅
鏡餅は、年神様へのお供え物、あるいは縁起物として飾ります。子孫繁栄、健康、長寿、家内安全など、いろんな意味が込められているようです。上にはみかんが添えられていますが、意味は橙と同じく、代々の繁栄という願いが込められているとか。

 まずは、これらお正月飾りを飾りはじめる時期について。クリスマスが終わったら、いつから置いても構いません。もっともふさわしいのは、末広がりの八がつく、12月28日といわれています。一方、12月29日は「二重苦」とかけて縁起が悪い日とされていますから、この日は避けるようにしましょう。また、31日の大みそかに飾るのは「一夜飾り」といわれ、年神様に失礼にあたるので、30日までに設置したいものです。2015年は失敗しちゃったな……と思った方はぜひ次回の参考にしてください。

 そしていつまで飾るかですが、門松としめ縄は、1月1日~7日の「松の内」までというのが一般的。ただし、関西地方では昔の小正月である15日に外す地域もあるようです。鏡餅は11日の「鏡開き」まで置いておき、お雑煮などにしていただくのがならわしです。

 最後に、お正月飾りの処分方法。1月15日に「どんど焼き」をしている地域なら、その日に門松としめ縄を焼いてもらいます。近隣の神社に持ち込んでも、ほとんどのところにお納め所があり、清めた後に炊き上げてくれますから、ご安心を。持っていくのが難しいなら、地域のゴミの日に出すというのもありますが、その際は塩やお酒で清め、感謝の気持ちを忘れずに。分類に関しては、各地域のルールを守ってくださいね。

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