バイトで生活費を稼げないときは、自家栽培の野菜が食卓にのる。「そういうときは、部屋で大量に育てている“豆苗”で食いつないでいますね。モヤシやカイワレ大根を育てていたこともあるんですけど、いろいろ試した結果、豆苗が一番、育つのが早くて、すぐに食べられることを発見しました(笑)」 そんな食生活では、自慢のバストが縮んでしまわないか、心配になる。

 また、「先月のグラドルとしての収入は2万5000円」というデビュー6年のグラドル・恵子さん(28)は、本誌にこう話す。「身の回りのものが何でも売りに出せる、ネットオークションの存在も本当に助かりますね」 かつてはS・Kのお気に入りで、“Sファミリー”の主要人物だったK・Eも、仕事が減ってきた20代後半くらいから生活に困り、ネットオークションで生計を立てていたことを番組で告白し、話題に。

 だが、Eさんによれば、「そんなのは“グラドルあるある”の基本のキです(笑)」だと言うのだ。「ファンの差し入れでもなんでも、売れそうなものは、すぐにオークションに売りに出しますよ。正直心苦しいですが、生きていくためには背に腹はかえられないから(笑)」 ただ、ファンの差し入れをオークションに出品する際には、こんな注意が必要なのだという。「たまに、シリアルナンバーの入った限定商品とかをわざわざ買ってきてくれる熱心なファンがいるんです。そういうものをうっかりオークションに出して、高く売れたと喜んでいたら、ファンにバレて、ブログが炎上なんてこともあります」

 自業自得な気もするが……。また、一番手っ取り早く稼げ、主な収入源となるのが、“撮影会”だとか。事務所が運営するものの他、専門業者が開催するもの、スタジオ主催のもの、またアイドル雑誌主催のものなど、様々に存在し、アイドルたちが日銭を稼いでいるという。「当初は、ファンとの交流イベントの一つで、基本的には団体撮影会でしたが、現在の主流はスタジオ内でファンと一対一の“個撮”。1~2万円ほどで、たっぷり1時間もアイドルを独占できるとあって、これが人気なんです。ファンへのサービスがよく、予約がすぐ埋まるようなグラドルなら、一日で4~5万円稼ぐことも可能ですね」(芸能事務所関係者)

 だが、“個撮”でいくら人気でも、当然、メディアへの露出には結びつかない。「長時間、ファンと一対一の“接客”をこなし、笑顔を作り続けることに、とことんメンタルを削られ、辞めていく子も結構いますよ」(前同) というから大変なのだ。

 しかし、三十路突入目前で10年目の真美さん(29)は、こう告白する。「“個撮”ができる子はまだいいんです。私なんて、呼ばれてもセッション撮影ばっかりですからね。一日、水着でポーズと笑顔を作って、6000円とかザラですから。なので、撮影会はファンからの差し入れに期待するしかないんです」と言う真美さんだが、「そもそもファンが少ないから(笑)」と、さらにこう嘆くのだ。

「人気があって“個撮”でバンバン稼げる子は、撮影会が迫ると、ブログやツイッターに、好きなお菓子や食べ物、お気に入りの化粧品や、狙っているブランド品なんかの情報を、さりげなくアップするんです」手間を惜しまずブログを更新すると、それを見たファンが買ってきてくれるというのだ。

「そうすると、ファンが当日、差し入れてくれるんですよ。私も真似してみるんですけど、もらえるのは安いものばっかり。それでも、食料をもらえるのは本当に助かりますよ。レトルトとか、半年くらいもつ、保存のきくものだったら、言うことないですね(笑)」

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