「韓国では、輸出の25%が中国向けのものです。対中貿易の黒字額が、韓国全体の貿易黒字を上回っています。つまり、他国への貿易赤字を、中国への輸出で埋め合わせているわけです」(前同)と、いびつな中国依存を指摘するが、中国経済が大減速しつつある現状で、ドロ舟に乗る韓国の行く末は明白。すでに11か月連続で輸出額が減少していることに加え、アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が9年半ぶりに施行する“政策金利の引き上げ”が市場をブチ壊しかねないという。
「韓国企業の1割以上が、利息を支払えていない状況です。銀行が追加貸しして、ようやく利息を支払っています。また、個人でも、合計すると1200兆ウォンもの巨額な負債を抱えています。アメリカの影響で、韓国も利上げせざるをえなくなったら、個人も企業も借金を返せなくなる恐れが出てきます」(同)
事実、イケイケドンドンであったはずの韓国メディアでさえ、“3年後、史上最悪の就職難が到来する”などと報じる始末。さらに、韓国政府が中国へ急接近し、同盟国であるはずのアメリカが、本気で見限りつつある。象徴的だったのは、昨年9月に中国が開催した“抗日70周年記念”の軍事パレードに朴槿恵大統領が参加したことだ。「これで、完全にアメリカの信頼を失いました。共和党関係者は、“韓国はもうアメリカにとって向こうの国”と言っているくらいですから」(同) 経済はジリ貧、外交は失敗。おまけに、北朝鮮との関係も深刻化しそうだ。「韓国は弱っています。その今だからこそ、核開発とミサイル開発の中止を求める朴大統領を揺さぶるため、北朝鮮サイドがさらなる挑発に出てくるとみられています」(朝鮮総連関係者)
しかも、北朝鮮との有事に備える韓国軍というのが、これまた危なっかしい。「軍隊の規律が緩みっぱなし。兵士たちは、日焼け止めクリームを塗ってからでないと歩哨に立たず、なかには、付けまつ毛をしている歩哨もいるという話です。上官の統制が取れなくなってきています」(前出の室谷氏) 国を守ろうという気概など、微塵も感じられない。
自滅の一途を辿る“日落ちる国”中韓両国。しかし、ここへきて日本へ急接近。昨年11月、3年半ぶりに日中韓3国の首脳(日本は安倍晋三首相、中国は李克強首相、韓国は朴大統領)がソウルで会談を開催。今までの“反日一辺倒”から一転し、突如、スリ寄って来たのだ。「中韓両国は、これまで“反日”という外交カードを掲げ、国民の批判をかわそうとしてきました。ところが、経済的に苦しい状況に追い込まれ、日本の技術や資本が欲しくなり、それで首脳会談が開かれた面は否めません。しかし、何一つ決まらないまま終わったのが現実です」(小関氏) 弄した策は、むなしく空を切ったのだ。