アメリカのアーティスト、テイラー・スウィフトの『Ｂｌａｎｋ Ｓｐａｃｅ』は１４億回以上、マーク・ロンソンの『Ｕｐｔｏｗｎ Ｆｕｎｋ ｆｔ. Ｂｒｕｎｏ Ｍａｒｓ』は１３億回以上と、ＹｏｕＴｕｂｅ内で驚異的な再生回数を誇る動画は、そのほとんどが有名ミュージシャンによる音楽ビデオであることが多い。昨年ＹｏｕＴｕｂｅが開設１０周年を記念して発表した「歴代再生回数ランキングトップ１０」でも、実に９本の動画が音楽ビデオであったほど。しかし、音楽ビデオ以外にも、８億回もの脅威の再生回数を誇る動画があるのだ。
その動画というのは「Ｃｈａｒｌｉｅ ｂｉｔ ｍｙ ｆｉｎｇｅｒ−ａｇａｉｎ！」。小さな兄弟が登場するホームビデオである。タイトルからなんとなく分かるかもしれないが、内容は、弟のチャーリーの口にお兄ちゃんが指を突っ込んだところ、甘噛みされ、もう一回指を口に入れたところ、本気で噛まれるといった様子が収められている。本気で痛がるお兄ちゃんと満面の笑みを浮かべる弟のコントラストが楽しめる動画だ。２００７年にアップロードされたのだが、２０１６年１月現在、８億３千万回以上の再生回数を記録している。
もちろん、古い動画だから再生回数が多いということではない。ＹｏｕＴｕｂｅ内で最も古い動画といわれる「Ｍｅ ａｔ ｔｈｅ ｚｏｏ」は２００５年４月２３日にアップロードされ、現在の再生回数は約２千８００万回。ちなみに、その最古動画をアップしたのはＹｏｕＴｕｂｅの創設者であるヤコブ・ラピスキー氏である。
なので、兄弟がじゃれあう様子を収めた５５秒の動画が、８億回再生というのは異例のこと。なお、兄弟の両親はこの動画のヒットで、１０万ポンド以上、日本円にして１６００万円もの収入を得ており、すべて息子たちの教育費にあてると明かしている。兄弟は現在もスクスクと成長し、その元気な姿は同アカウントに更新される動画で確認出来る。
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