タカアンドトシが『ボンビーガール』ゲスト枠で見せた真骨頂… レギュラー減でも再評価される実力の画像
タカアンドトシが『ボンビーガール』ゲスト枠で見せた真骨頂… レギュラー減でも再評価される実力の画像

『ペケポンプラス』(フジテレビ系)や『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)など、数々のレギュラー番組を抱える売れっ子コンビ・タカアンドトシ(以下タカトシ)。ゴールデン番組のMCを担うことも多い実力派の中堅芸人である彼らですが、長きに渡って高視聴率を取っていた『お試しかっ!』(テレビ朝日系)をはじめ、ここ最近はレギュラー番組が次々と終了。仕事が減る苦境に立たされています。

 そのためか、昨年後半からは『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『水曜日のダウンタウン』(TBS系)など、番組のメインMCではない、ゲストとしての番組出演が増えています。

 なかでも一番驚いたのは、1月12日放送の『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)のロケ企画への出演。この番組のスタジオレギュラー以外でのロケ企画出演者と言えば、あばれる君やギャル曽根、渡辺裕太など。こういってはアレですが、まさか冠番組を持っているタカトシクラスが、彼らと同等の扱いでロケ企画に出演するとは……。素人のいち視聴者である筆者ですら、「その仕事、どうして断らなかったの?」と違和感を持たずにはいられませんでした。

 しかし、タレント価値を考えるとネガティブに思えた『ボンビーガール』への出演ですが、結果的には「プラス」だったのは間違いありません。というのも、他のロケ出演者に比べて「圧倒的に笑いの量が多かった」から。

 大家族ビンボーさんのお宅にタカトシのふたりがお邪魔するという、昨年からはじまった企画コーナーだったのですが、他の番組同様、ボケ以外では発言しないほどボケまくるタカと、それを丁寧に突っ込むトシの姿はまさに圧巻。タカトシ色が非常に強く、その企画の部分だけは『幸せ!ボンビーガール』ではなく、彼らの冠番組を観ているような錯覚に陥るほどでした。さらに、素人相手のロケでも全く手を抜かない姿勢にも、彼らの仕事に対する生真面目さを垣間見ることができ、好感度の高さまでも再確認できました。

 前述の『お試しかっ!』もそうですが、タカトシのレギュラー番組の多くは、企画内容がウケて人気に火がついた印象が強い。言ってしまえば、番組MCはタカトシである必要はなく、また実際に視聴者も誰がメインMCかを気に留めることもなく観ていた人が多いのではないでしょうか。そして、そもそも番組MCというのは進行やゲストの魅力を引き出すことが主な仕事。自身の面白さが全面に出ることは稀で、ゲストとして出演したほうが、本来の面白さが活きるオイシイ場面が多いはず。

 そういう意味では、タカトシにとってはレギュラー番組の終了が、お笑いコンビとして純粋に活躍していけるきっかけになるのかもしれません。ちなみに、『アメトーーク!』の「相方大好き芸人」企画に出演したタカトシも、他のコンビを圧倒していました。一見“都落ち”のようなネガティブなイメージを与えるゲスト出演ですが、少なくともタカトシにとっては、彼らのお笑いの実力を世間に再確認させる良いタイミングになったと感じます。

 今は底力が試される時。タカトシのピークはまだまだこれからのはずです!!

兼業主婦レオ子ポン
元雑誌編集者で、現在はフリーライターとして活躍している一児の母。趣味はパチンコと三代目J Soul Brothers。暇とあらばテレビに張り付く根っからのインドア派で、好きな番組は『ヒルナンデス!』。

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