なぜ節分で豆をまくの? 豆を食べてもカロリー的に大丈夫? 「節分の素朴なギモン」の画像
なぜ節分で豆をまくの? 豆を食べてもカロリー的に大丈夫? 「節分の素朴なギモン」の画像

「鬼はぁ外! 福はぁ内!」と、節分ってなんだか楽しいですよね。日本人には恒例の豆まき、小学校低学年の頃はいかに剛速球で投げられるかを競い、高学年になるとかけ声を唱えながら自分の口に豆を入れていました。しかし、なんでわざわざ投げるのだろう、大豆以外の他の豆じゃダメなのかなと思いませんでしたか? 少し簡単に節分の由来をご紹介しましょう。

 古来、大陸では妖魔を祓い、疫病を駆逐する儀式が行われていました。それが国内に伝わり、平安時代には陰陽師が執り行う宮中行事で、黄金四つ目の仮面を被り、矛と盾を持った者が「オニヤロー」と叫び、後列が弓矢を射る、追儺(ついな)という鬼払いの儀式が行われ、それが節分の元になったといわれています。陰陽道では季節の変わり目に邪気が入りやすいとされ、その侵入口になりやすいのが鬼門。十二支では丑寅の方角(北東)に当たり、それを形として表したのが牛の角と虎の牙を持ち、虎のパンツを履いた現在の鬼です。

 また、古くから五穀には穀霊が宿るといわれていて、その霊力で悪霊を追い払ったのと大豆を鬼の目に投げて退治したという伝承から、現在の豆まきに派生したものと考えられています。ちなみに炒った豆を使うのは、拾い損ねた豆から芽が出ると災いが起こるとの言い伝えから、炒って芽が出ないようにしたとのことです。

 そんな節分に欠かせない「福」がたっぷりの大豆には栄養もたっぷり入っています。その栄養は以下の通り。
1) イソフラボン
腸内細菌の種類によって脱毛予防、骨粗しょう症予防、生活習慣病の改善、美容効果も期待される優れもの。
2) たんぱく質が豊富
肉や魚に匹敵するほどの量で、植物性のため、悪玉コレステロールを低下させる。
3) オリゴ糖
善玉菌の餌となり、免疫力が高まり腸内環境を改善する働きも。

 このように栄養がたっぷりの大豆、栄養は嬉しいけれど、カロリーもたっぷりだったらどうしよう! そんな内なる声に応えて、計算してみました。大小さまざまですが平均をとって大豆1粒0.36gとします。すると、1粒で1.5kcalなので、30粒では45kcal、40粒では60kcalという計算に。いかがでしょう。私的には意外にヘルシーだと感じました。

 さて、大豆に育つ前に収穫するのが枝豆です。そして五穀のひとつである麦から作られたものがビールです。例年通り豆まきもいいですが、大人の節分にこんなご提案をしたいと思います。仕事や家事でストレスが溜まったら枝豆とビール片手に心の中で叫びましょう、「オニヤロー」と。きっとすっきり、今年も一年元気に過ごせるはずです。

長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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