風間俊介、期待の実力派俳優は「ジャニーズの異端児」 の画像
風間俊介、期待の実力派俳優は「ジャニーズの異端児」 の画像

 現在公開中の映画『猫なんかよんでもこない。』の主演をつとめるのは風間俊介。この作品で風間は三十路寸前のボクサーを好演。3月には岡田准一、阿部寛と共演する『エヴェレスト 神々の山嶺』の公開を控えており、まさに「期待の実力派」としてノリに乗っている俳優だ。

 そんな風間は、実はジャニーズ事務所の所属。「歌って踊れるアイドル」の代名詞であるはずのジャニーズにおいて、まさに独自路線を貫いているのが彼なのだ。

 もともとはタッキー&翼や嵐、関ジャニ∞やNEWSと同じ、ジャニーズJr.だった。しかし、それぞれのシャッフル分けが始まった頃、風間は己の道をまい進することになる。彼がジャニーズに入所したのは14歳のとき、同期に同じ俳優部門の看板である生田斗真がいる。入所2年後の16歳のとき、早くも若手俳優の登竜門といわれていた『3年B組金八先生』第5シリーズ(99~00年/TBS系)に出演。優等生とクラスを牛耳る「悪魔の顔を持つ中学生」という二面性のある演技が大きな話題となり、今でも語り継がれている。

 しかし、風間はこのターニングポイントを迎える直前、まさかの行動に出ていた。高校受験のため、芸能活動を半年休業していたのだ。当時のJr.は山下智久、生田と風間が3大エースといわれていた。その座を、みずから放棄したのだ。高校に合格後、Jr.に復帰したが、ポジションは降格となる。後輩と一緒に最後列に追いやられ、控室も後輩Jr.と一緒。同期の背中を見ながら、バックダンサーとして踊った。「もう潮時か……」そんな矢先に掴んだチャンスが、『金八』だった。ここで見事にチャンスを取り戻し、山下、生田、長谷川純と4TOPSを結成。人気ユニットに昇格する。

 ところがここで、山下がNEWSに抜擢されて、4TOPSは解体となってしまう。風間は2度目の試練を経験するが、彼には演じるという才能があった。2011年、ドラマ『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)で心に闇を抱えた青年を演じると、オファーが殺到し、翌12年、連続テレビ小説『純と愛』(NHK総合)で、日本全国にその名を知らしめる役者になった。『紅白歌合戦』では、出場歌手としてではなくNHK朝ドラ俳優として戦友の嵐と感動の再会を果たす。ジャニーズの中では「キラキラ感」はやや薄い風間だが、どこか庶民的で地に足がついているキャラクターは老若男女に愛されている。13年には10年愛を実らせて、一般女性と結婚。ファンにも祝福されている。

 現在は役者としてだけでなく、サブカル系の支持が厚いテレビ情報誌『TV Bros.』で「ダンスはうまく踊れない」という連載も持っている。そこではちょっとひねくれ、ときには自らを卑下するような一面も披露。ジャニーズとしては異色な才能を発揮し続ける風間、今後も彼の活動から目が離せない。

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