美和 早いですね~。今回で、もう50回目になっちゃいましたよ!

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宗男 佐野さんみたいに、ずっと“シャバ”にいる人はいいですけど、“塀の中”にいたら50回分の長さと言ったら大変な月日ですよ(笑)。

美和 そして今回は最終回という事で、今後の政局や宗男先生の野望とかダイナミックなお話が聞きたいです(笑)。

宗男 読者の皆様、50回お付き合い頂き有難うございました。

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美和 まずは、昨年の大阪での「府知事と市長のダブル選挙」の結果「大阪維新の会」が圧勝しました。大阪都構想や国政への影響、共産党を含めた野党連合や再編など、今年の参議員選挙を睨んだ動きや展望などは、いかがですか?

宗男 大阪のダブル選挙は、“たまたま”「大阪維新の会」が勝ったんです! 投票率が前回よりも10%くらい落ちている。有権者の関心は低かった。そして“大阪をアピール”した「大阪維新の会」が勝ったという単純な結果です。また、共産党が候補者を出さないで自民党候補を応援しました。だから浮動票が「大阪維新の会」に流れて圧勝した。日本国民って「中道保守」「穏健保守」の考えの人が多いんです。その人たちが「浮動票」と言われる層なんです。自民党にとって共産党票が“足し算”になるだけでなく、マイナス要素もあった。私はそう分析しています。

美和 なんだかオセロゲームみたいですね?

宗男 昨年の4月にあった、北海道知事&札幌市長選挙がいい例なんです。札幌市長選挙では、共産党や自民党の公認候補も民主党の推薦候補も出た。新党大地は民主党の推薦候補を推しました。そして、民主党候補が10万票以上の差をつけて圧勝したんです。昨年自民党系候補を破ったのは、この札幌市長選挙だけなんです。北海道知事選挙の方は、民主党推薦候補と自民党推薦候補のぶつかり合いだった。ところが民主党が推薦した候補に、共産党がのってきたんです。その結果、30万票以上の差で知事選挙は民主党の惨敗だったんです。

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美和 共産党の動きは影響力が大きいですね。

宗男 大阪の選挙は「党利党略で自民党と共産党が組むのかよ?」という浮動層の戸惑いの票が、みんな離れて行ってしまっての結果だったんだと思います。

美和 よく宗男先生は「複数の野党が候補者を立ててしまうことにより、野党票が割れる」と仰っていましたが…。

宗男 先日、民主党の岡田さんが共産党の志位委員長と会って選挙協力とかを協議した。これで民主党に対しての国民の落胆というか「そこまで民主党が成り下がったか」という反応が圧倒的です。小沢一郎さんもそうです。「共産主義社会日本にしないために我々は戦うんだ、頑張るんだ」と言ってきたじゃないかと。それが選挙のためであれば、共産党とも組む。勘違いするなよと。

美和 宗男先生は、「共産党にいなくなってほしい」ということなんでしょうかね?

宗男 佐野さん、なに“頭に虫が入った”コト言ってるんですか!

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美和 ついに最終回で、私の頭にも虫が~(涙)。

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