華原朋美に宇多田ヒカル「見事に復活した」歌姫たちの画像
華原朋美に宇多田ヒカル「見事に復活した」歌姫たちの画像

 今年4月からスタートの朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK)の主題歌を宇多田ヒカル(33)が担当することが発表された。宇多田は2010年8月に休業宣言してから、これが6年ぶりの本格復帰となる。休養期間中には、母親・藤圭子(62没)の死や、イタリア人バーテンダーとのスピード婚、昨年7月には第一子男児を出産と、それこそ「人間活動」に専念してきた彼女。1998年のデビュー当時から天才と呼ばれた歌姫だけに、新たなるステージに注目が集まっている。ここでは、今回復帰が報道された宇多田のように、いったん音楽業界から離れたのちに復活した「蘇った歌姫たち」を紹介したい。

 休業の理由となりやすいのはやはり「闘病」である。2010年、両側耳管開放症の治療のため、デビュー10周年にして無期限活動休止を発表したのは、中島美嘉(32)だ。両側耳管開放症とは、通常は閉じている耳管が開きっぱなしになり、耳鳴りやめまい、耳がつまった感覚になる病気。シンガーにとっては致命傷ともいえ、一時は引退も考えたというが、2011年の春に再起を果たした。現在も耳の違和感は残るものの、本人いわく「病気のせいにしたくない」。プロ根性で2015年も精力的に歌い上げた。

 2009年に俳優・水嶋ヒロ(31)と入籍した絢香(28)も持病と闘うために休業していた一人だ。彼女が患っていたバセドウ病は、手指や体の震え、汗をかきやすい、倦怠感などを伴う自己免疫疾患の一種。デビュー翌年の2007年からだというので、ストレスもあるのかもしれない。結婚した2009年末をもって活動を中断し、2011年12月の『ミュージックステーションスーパーライブ』(テレビ朝日系)で復帰した。静養が功を奏したのか、昨年6月に第一子女児を出産。昨年11月より全国ツアーも始まり、子育てと歌手業との両立も順調なようだ。

 昨年デビュー20周年を迎えた華原朋美(41)もさまざまな紆余曲折を経て、2013年に復活を遂げた。1999年に無期限休養を発表し、カナダに留学。2001年に復帰するも、2007年には事務所の契約が解除されて低迷を始め、2009年には急性薬物中毒で救急搬送。見かねた家族が2010年に閉鎖病棟へ入院させるほどだったのだから、見事なカムバックだ。2013年にユニバーサルミュージックと契約するまでは、ジムやボイストレーニングなどに通っていた華原は、歌声も美貌も衰え知らず。ぶっちゃけキャラでバラエティ番組のレギュラーも増え、再評価の声が高まっている。

 やはり一山乗り越え返り咲いた歌姫にはどこか凄みがある。昭和の大スター・美空ひばり(満52歳没)が、晩年、病気を隠して休養から復帰、亡くなる数ヶ月前までステージに立ち続けたように……。その他、活動再開が待たれているシンガーも数多いが、いずれの歌姫も苦難に負けず、その美しい声で不死鳥のごとく歌い続けてほしいものだ。

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