現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第19回 パチプロが敬遠する「打ってはいけないパチンコ台」

「△△町からお越しのアンドウさん、お電話が掛かっております。景品カウンターまでお越し下さい」と、アナウンスが流れてドキッとした、ポンコツプロのアンドレです。

 パチプロが好む台はズバリ「よく回る台」です。回るなら嫌いな台や苦手な台でも我慢して打ちます。逆にプロが打たない台は全然回らない台。たとえ大好きで得意な機種でも回らなければパス。突き詰めるとこの1点に集約されてしまいますが、それ以外にもパチプロが絶対打たない台があります。さて、それはどんな台なのか?

その1)閉店間際のMAX機種

 プロの間で議論になるのが「閉店前のヤメ時」について。何分前までならベストに儲かるのか、プロによって考え方が異なるからです。特に大当たり確率が低くて、いざ当たると長く連チャンするタイプ。代表的なのは『牙狼』や『北斗の拳』などのMAX機種です。ただ、もう閉店間際ならば、間違いなくプロは打ちません。

 店内に流れる「蛍の光」が終了し、照明も半分消されて店員がこっちにやって来ます。「この大当たりが終わったら手を離して下さい」と言い残してどこかへ。言われた通り手を離すと残り保留でまたも大当たり。「それは消化してOKです……今回だけですよ」と言われてホッとしたのも束の間、大当たり消化中に保留連確定の告知音がキュイーン。「すみません、いい加減に終わって下さい!」 わわ、わかってますよぅ……。

 いつの間にか店内に客は自分だけ。嬉しい気持ちと恥ずかしさと、もったいなさが入り混じって、何度味わってもやるせないです。それを回避する意味で、わしは1時間前に打つのをヤメます。二度と打てないかも知れないお宝台であっても勇気を持って下山するのです。

 ところがホールを見ていると、閉店まで30分を切ってるのに、MAX機種でまだ現金投資するお客さんもチラホラ。心の中では「何が何でも1回は当ててやる!」そんな闘志に燃えているんでしょう。もちろん可能性が低いだけであって、当たる時は当たります。しかし結局は、当たっても出玉を取りきれずに損、当たらなくても大損。どっちにしても負ける可能性が極めて高い、追ってはいけないパターンなのです。

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