数百年前の日本は、世界有数の金産出国でした。日本産の金が各国に出回ったことが、「黄金の国」のイメージを作ったのかもしれません。現在の日本には、昔のような地下資源はありませんが、代わりに地上資源が増加。金の“埋蔵量”はかなり豊富と考えることもできます。地上資源とは、廃棄される携帯電話やパソコンなどの電子機器に使われている金やレアメタルのことで、別名「都市鉱山」。これをリサイクルすれば、簡単に大量の資源が手に入ります。
鉱山で金を採取する場合、1トンの鉱石から取れる金は通常1~5グラム。ところが携帯電話が1トンあれば150グラムの良質な金が回収できますから、山を掘るよりずっと効率的です。日本にある電子機器に使われている金を集めたら、どれくらいの量になるといわれている?
(1)3400トン
(2)6800トン
(3)9200トン
答え:(2)=世界の金埋蔵量の約16%にもなるという。
出題:浜川卓也