松山ケンイチ「再現度がハンパない」憑依型俳優、いまも健在!の画像
松山ケンイチ「再現度がハンパない」憑依型俳優、いまも健在!の画像

 松山ケンイチ(30)主演の映画『珍遊記』が2月27日に公開された。『珍遊記』は漫☆画太郎による伝説のギャグ漫画。シュールなギャグと過激過ぎる下ネタで、「実写化は不可能」とまでいわれていた作品だ。だが、松山は迷いもなく(?)一糸まとわぬ姿のキャラクターを体当たりで演じきり、原作の世界観を忠実に再現。この春の注目作として話題を呼んでいる。

 本作で強烈な印象を残した松山は、これまでにも漫画原作のドラマや映画作品に多数出演。そのたびに「原作そのまま」という“憑依ぶり”で評判となっているのだ。そんな彼の出世作ともいえるのが、映画版『デスノート』シリーズだろう。この作品で松山はL(エル)という個性的な探偵の役を、まさに漫画中のキャラをまんまコスプレしたような容姿とふるまいで“完コピ”。ファンからは大絶賛され、Lが主演のスピンオフ映画まで製作されたほどだ。

 同じように人気漫画の映画版となった『デトロイト・メタル・シティ』では、普段はオシャレ音楽好きの好青年、でも実はデスメタルバンドのカリスマボーカルという、極端な2面性のある主人公を好演。この作品でも松山は漫画から飛び出たようなビジュアルで演じ、「原作以上におもしろい」と話題になった。また最近では、思い切った実写化で注目を集めたドラマ『ど根性ガエル』(日本テレビ系)のひろし役も記憶に新しいところだ。

 振り返ってみると、どの漫画原作の映像化作品でも、松山が演じたのは「癖のあるキャラクター」ばかりだ。しかし個性的なキャラであっても、徹底したなりきりぶりで原作ファンをも納得させ、一度観たら忘れられない印象を残す。まさに松山の演技力、役者魂のなせる業だろう。

 作品や役柄によって色が全く変わるため、「カメレオン俳優」とも呼ばれる松山。最新作『聖の青春』(2016年秋公開予定)では、棋士の故・村山聖九段を演じるために体重を20キロ増やしたのだとか。また松山の“憑依ぶり”に期待したい。

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