画家・横山大観の主食は「酒」だった!?の画像
画家・横山大観の主食は「酒」だった!?の画像

 世の中に酒好きは大勢いますが、酒を主食にしたのはこの人くらいかも。明治、大正、昭和の日本画壇に巨大な足跡を残した横山大観です。若い頃の大観は下戸だったそうです。しかし、師匠の岡倉天心に「酒が飲めないヤツはダメだ。画家になるなら、1升ぐらい飲めなくてはどうにもならん」と言われて一念発起。飲んでは吐き、吐いては飲むを繰り返しました。その甲斐あってか、やがて大観は1日2升を飲む酒豪に変身。ついには米の飯も食べなくなり、三食とも酒と、わずかばかりの肴だけで済ますようになりました。

 あまり健康的とは言えませんが、大観はそんな食生活を50年も続け、90歳まで絵筆を離さなかったといわれています。彼にとって、酒は百薬の長だったのでしょう。

 酒を飲みながら絵を描いた大観のライフワークと言える題材は富士山でした。「富士は無窮の象徴である」と、さまざまな角度から1500枚もの富士を描いています。絶筆となった作品も「不二」でした。さて、富士に魅せられ、富士に執着した大観は、90年の人生で何度、富士山に登っている?

答え:0回。一度も登らなかった。

出題:浜川卓也

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