馬に恥骨って、あるのだろうか。ちょっと調べてみようと思った。出馬表に「チコツ」の3文字が刻まれていたからである。1月30日(日)、中京メーンの伊良湖(いらこ)特別。

4番 シュテルングラン(ツ)
5番 コ(コ)
6番 ショウナンワダ(チ)
ご覧のとおり、4~6番に入った馬の名前の末尾が、つなげるとチコツになっていたのだ。

 『馬の医学書』(日本中央競馬会競走馬総合研究所=編/チクサン出版社)にあたってみたところ、おお、載っているではないか。馬体各所の関節名を示した絵図のなかに「恥骨結合」という箇所があった。馬もちゃんと恥骨があるのだ。

 さらに、恥骨は英語でPUBIC・BONE。その周辺の器官名も“P”だらけであることも分かった。そこで、伊良湖特別の出走馬16頭について、馬名の英文表記を見たところ、Pの字が使われているのは、なんとたった1頭。ハラペーニョペパー(JALA PENO・PEPPER)のみ。しかも、Pの字が四つも。ためしに単複を買ったら、4番人気で激走、単勝940円、複勝330円というのが当たってしまった。恥骨、いや気骨のある馬だ。

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