バカリズムだけじゃない「脚本家に抜擢」された芸人たちの画像
バカリズムだけじゃない「脚本家に抜擢」された芸人たちの画像

 3月7日からフジテレビ系で4夜連続で放送されるドラマ『桜坂近辺物語』。山本耕史、勝地涼、川口春奈、中村蒼といったそうそうたるメンバーが出演するこのスペシャルドラマ、脚本を務めているのはなんとお笑い芸人のバカリズムさんです。

 バカリズムさんは、今をときめく超売れっ子でありながら、2014年、竹野内豊さん主演の連続ドラマ『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)に脚本家として参加しました。この作品は高い評価を受け、バカリズムさんは市川森一脚本賞・奨励賞を受賞。脚本家として脚光を浴びることになります。

 その後、竹内結子さん、真木よう子さん、水川あさみさん主演のスペシャルドラマ『かもしれない女優たち』(フジテレビ系)で再び脚本を執筆。この4月には『素敵な選TAXI』のスペシャルドラマが放送される予定で、もはや脚本家としても今後の活躍が期待される存在となっています。

 実は、ドラマや映画の「脚本家」として注目を集めているお笑い芸人は、バカリズムさんだけではありません。同じくこの春に、お笑い芸人の方が脚本を務める作品が一気に公開されるのです。

 そのひとつが現在公開中の映画『珍遊記』。漫☆画太郎先生原作の伝説的ギャグマンガの映像化作品ですが、主演・松山ケンイチさんのインパクトのあるビジュアルでも話題になっていますよね。そんな作品の脚本に参加しているのが、キングオブコント決勝進出経験もある、人力舎所属のお笑いトリオ「鬼ヶ島」のおおかわらさん。

 おおかわらさんは、最近世間を賑わせているアニメ『おそ松さん』で脚本を担当する、放送作家の松原秀さんとともに、映画のストーリーを練り上げているそうです。『珍遊記』の監督・山口雄大さんが「鬼ヶ島」の単独ライブを見て、直接おおかわらさんにオファーしたんだとか。

 また、今年4月に公開される最新作『劇場版クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』では、劇団ひとりさんが共同で脚本を務めています。毎年製作されている「劇場版クレしん」は今回で24作目となりますが、お笑い芸人が脚本を書くというのは初めてのことだそうです。

 ちなみに、劇団ひとりさんは映画に縁のある芸人さんで、2008年には自作小説『陰日向に咲く』が映画化。2014年には同じく自作小説の『青天の霹靂』を、みずから監督を務めて映画化しています。

 ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞したビートたけしさんをはじめとして、マルチな才能を発揮するお笑い芸人は多数いますが、「脚本家」として注目を集めるのは今回が初めてではないでしょうか。ただ、コントや漫才を作り演じるには、綿密なプロットや発想力が求められますから、お笑い芸人がこういった分野で活躍するのもうなずけるというもの。これからも思わぬ人が脚本家としてデビューを飾るかもしれませんね。「芸人脚本家」が増え続けて、専業作家を脅かすかも!? 

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