あの人は今?おニャン子、ビューティペア、他「懐かしの女性アイドルグループ」大検証!の画像
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 若かりし頃に熱中したトップスターたち。その踊って歌う姿は、いつまで経っても色あせない。彼女たちは今どこで何を!?

 歌手デビュー10周年のAKB48に、乃木坂46、ももいろクローバーZ、E-girlsと、アイドルグループが群雄割拠する昨今。結成19年目のモーニング娘。も、全盛期のメンバーこそ1名も残っていないが、まだまだ第一線で健在だ。20世紀の終わりから長く続くグループアイドル黄金時代だが、その系譜は、半世紀以上前から始まっている。このページでは、時代ごとに男たちの胸を熱くしたアイドルたちのその後や、“今”を検証したい。

 まず、グループアイドルの元祖といえば、『恋のバカンス』『ウナ・セラ・ディ東京』などの大ヒット曲を連発した双子の姉妹、ザ・ピーナッツだろう。デビューは1959年のこと。老舗レコード会社の元社員はこう振り返る。「彼女たちは、老若男女に愛される正真正銘のスターでした。それだけにデビューから16年後、75年に引退したときは衝撃的でした。以来、表舞台に二度と戻らなかったことで、2人は“永遠の存在”になったんです」 引退後に沢田研二と結婚した(後に離婚)姉の伊藤エミは2012年に他界。一方、現在74歳の妹のユミは、静かに暮らしている。

 一方、芸能プロの元マネージャーが、「個性の異なる女の子の集団という意味で、後のグループアイドルの源流だ」と語るのがレ・ガールズ。西野バレエ団の人気メンバーだった金井克子、奈美悦子、由美かおるらによる5人組である。60年代後半に、バラエティ番組『レ・ガールズ』(日本テレビ系)や、ドラマ『フラワーアクション009ノ1』(フジテレビ系)に出演していた。「当時の少年たちには、たまらなく色っぽいお姉さんだったんです」(団体職員) 後に女優に転向した由美かおるは、映画『同棲時代-今日子と次郎-』(73年)で白い肢体を披露。ファンに衝撃を与えた。「現役で活動する由美、金井、奈美は、今も往時と同じプロポーションをキープしている。驚異的ですよ」(前出のマネージャー)

 50年代、60年代に続き、70年代初頭はまだグループアイドルの数自体が少なく、全員がハーフという触れ込みの5人組、ゴールデン・ハーフの独壇場。そして73年に、いよいよキャンディーズが登場する。アイドルにも詳しいエッセイストの下関マグロ氏は、「メンバーのタイプがバラバラなので、“俺はランちゃん派だ”“スーちゃんがかわいい”“いや、ミキちゃんだ”と、盛り上がることができた。そして、途中から“スーちゃんが好きだけど、ミキちゃんもかわいく思えてきた”と、応援するメンバーをチェンジできる楽しさもあった」と、しみじみ語る。「全学連ならぬ“全キャン連”なるファン組織が自然発生的に誕生。グループアイドルの応援形態が、ここでほぼ完成します」(前出のレコード会社元社員)

 当時の熱狂的なファンの一人に、自民党の石破茂衆院議員がいる。「ウェブで<キャンディーズ 石破>と検索すると、若き日の石破氏がメンバーと一緒に写った写真が引っかかるほどです」(前同)

 人気絶頂期の78年に電撃的な引退を遂げた3人だが、数年後にランこと伊藤蘭、スーこと田中好子は女優として復帰。また、しばらくして伊藤は水谷豊と、田中は故・夏目雅子の兄にあたる男性と結婚した。一方、ミキこと藤村美樹は期間限定で歌手に復帰をするも、再び芸能界を去った。藤村が、再び公の場に姿を見せたのは、2011年、乳がんにより55歳で他界した田中の葬儀の席である。「伊藤と藤村は病床に付き添い、田中の最期を看取ったといいます。また、葬儀会場では“蘭さん、美樹さん、ありがとう。2人が大好きでした”という生前録音された田中の肉声が流され、ファンの涙を誘いました」(スポーツ紙記者)

 キャンディーズから遅れて3年、「予定されたフォーク路線ではなく、一転して、セクシー路線でのデビューでした」と音楽関係者が語るピンク・レディーの登場も、衝撃的だった。「キャンディーズは、妄想を膨らませる楽しさがありました。対照的に、ピンク・レディーの肌の露出が多い衣装に腰を振るダンスと、直接的なアピールがよかったんですよ~!」(前出の下関氏)

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