サンフレ?ソフレ?増殖中の「不思議な男女関係」の画像
サンフレ?ソフレ?増殖中の「不思議な男女関係」の画像

 愛だの恋だのと精神的に重たい関係を嫌い、カジュアルでライトな男女関係を求める若者が増えている現代、肉体関係までは至らない「おままごと」のような恋人未満の友情を楽しむ、不思議な「○○友」が続々誕生しています。今回は、そうした中でも特に不思議すぎる関係を2つ、ご紹介しましょう。

●「サンフレ(サンドバッグフレンド)」……不思議度89%
 互いに彼氏彼女候補ではないものの、自分に好意を持ってくれている相手を「友達以上」の存在とみなし、わがままを言ったり愚痴を聞かせたりして、精神的なサンドバッグになってもらう関係を「サンフレ」と言います。基本的にはお友達なので肉体関係はありません。しかし一方は相手に対して恋愛感情を持っているので、ただの不幸な関係でしかなく、傍目から見ると「コイツら、それで大丈夫なのか!?」と心配になるほど。バブル期の関係でたとえるなら、アッシーでもメッシーでもない「その他大勢のとりまき」ランクなのですが、コミュニケーションがヘタな現代においてはこれくらいの関係でも「友達以上」に認定されてしまうようです。
 男性では、ドMな男性や姉妹が多くて女性慣れしている男性がサンフレ向きです。ただ、いつまでも友達のままだといつの間にか彼女を作られていて、「サンドバッグにすら捨てられる女」にサゲられてしまうので要注意。
 女性は尽くしちゃう女、耐えちゃう女がサンフレに陥りがちです。どんなに頑張っても本命になるのは難しいので、なんとなく「私って、サンフレにされてる?」と思ったら、即座に関係を終了してしまいましょう。

●「ソフレ(添い寝フレンド)」……不思議度99%
 恋愛感情はないけれど「一人で寝るのが寂しいから」と、ひとつベッドで添い寝をする友達関係、それが「ソフレ」です。ただし、寂しいだけなら同じ部屋で別々の布団で寝ればいいんじゃ……と誰もが思うことでしょう。
 そもそもいい歳にもなって「誰かのぬくもりがないと眠れない」とか言っちゃう男女は、スヌーピーに出てくるライナスが片時も毛布を手放さないのと同じで、ただただ「精神が幼稚園レベルなだけでは!?」と思うのですが、世の中には「それでもいい!!」と思う人もいるようです。
 ちなみに実際に「ソフレ」で問題ないかというとそうでもないらしく、男女ともにホンネでは「あわよくば彼氏彼女に」と思っているのが面白いところ。結局のところ、ベッドで一緒に眠れるくらい相性はいいのに「もう一歩」が持ち込めない、超草食同士と言っても過言ではなさそうです。
 ソフレにしやすい男性は、華奢で女子っぽさのあるタイプ。襲ってこようとしても女性が簡単に抵抗できるくらいの、か弱い男性がマストです。女性的な男性もオススメです。
 ソフレになりやすい女性は、天然で子どもっぽさの残る女性です。もしも男性が添い寝だけで何もしてこないようなら、相手には確実にほかの本命女性がいます。あなたは彼にとって、ペットの犬や猫どころか、とりあえずそこにいるハムスターレベルの存在かもしれません。いまは寂しくなくとも、いずれ飼い主との離別は訪れます。都合のよいだけの関係は破綻しやすいことも忘れずに。

 いずれの関係も、互いが本心から納得しての関係であれば問題はありません。ただ、他人に言っても理解はされにくいので、ふたりの心の中にしまっておくほうがよさそうですよ。

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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