リオンディーズやエアスピネル、マカヒキの参戦で他馬がひるみ、参戦しなかった弥生賞とは対照的に、頭数も集まりそうなスプリングS。混戦になりそうだ。コーナー4個のレースでスタートから最初の距離も短い1800メートル戦。前に行ける馬が有利そうだが、ひたすらハナへ行くようなタイプはいま一つだ。「前走逃げていた」という馬は過去10年で〔0・1・0・12〕となっている。

 ただ、スプリングSで結果として逃げた馬はアリゼオが勝っているし、先行にカテゴライズされる馬たちは〔5・5・2・24〕で、差し・追込勢よりは良い。「前には行くが、ハナにはこだわらない」という馬が良いということになる。

 もう一つ気にしたいのが前走距離だ。一般的に競馬では距離短縮で臨む馬が好成績を示すことが多いのだが、スプリングSについては前走も1800メートルの馬>前走2000メートルの馬、となっている。前走2000メートル組も過去10年で3頭勝っているのだが、2~5番人気あたりなのに馬券に絡めないというパターンが、けっこう多い。2000メートルはスローになりやすいので、1800メートルのスプリングSで前半の流れが速くなると対応できないことがあるのだと思う。

 今年の想定馬でいうと、前走が京都2歳S、ホープフルS、京成杯といった馬たちが前走2000メートル組ということになるが、京都2歳Sはかなりの超スローだったので、★ドレッドノータスには重いシルシを打ちにくい。

 この組では▲ロードクエストが走ってきたホープフルSのほうが、前半緩めだったものの、後半ロングスパートだったので、スプリングSには合うと思う。前走1800メートル組ということでは、○サトノキングダムが今回注目される存在。半兄がケンタッキーダービー馬アニマルキングダムという良血で、ここまで2戦2勝だ。ただ、ここ2走が、いずれも差しの競馬。さらに初戦は時計がやや平凡、2戦目は上がりの速さに依存する勝ち方だった。良い馬だが、ここで本命かというと少し迷ってしまう。

 そこで◎は位置取り優先でロジクライ。ここまでの5走は、すべて道中5番手以内の位置を取ってきた。これまでマイル戦の好走歴しかないが、ハーツクライ産駒だけに距離が延びて悪いことはないはず。また、時期とともに良化の余地もある。前走の重賞勝ちはフロックではない。

本日の新着記事を読む