東京は「江戸」の頃から土地不足!?の画像
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 田舎に住む貧乏人にとって、江戸は憧れの大都会でした。「江戸に行けば何とか食えるだろう」と考える者も多く、江戸中期には人口が100万人を突破しています。急増した江戸庶民が暮らしたのが「九尺二間の裏長屋」。間口九尺(約2.7メートル)、奥行二間(約3.6メートル)の小さな部屋でした。

 部屋の入口には土間があり、かまども据えられていますから、居住スペースは四畳半程度。夜具やタンスを置くと三畳ほどしか残りません。風呂はなく、井戸とトイレは共同。隣との仕切りは薄い壁一枚で、物音は筒抜け。庶民の80%はこうした長屋住まいだったといわれています。

 庶民が狭い長屋でひしめくように暮らしていた大きな理由は土地不足。江戸のめぼしい土地は武家や寺社が占有しており、町人は余った土地で肩を寄せ合うしかなかったのです。武家地と寺社地を除いた庶民の住める土地は、江戸全体の何%ぐらいだった?

(1)8%
(2)16%
(3)23%

答え:(2)

出題:浜川卓也

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