家でのんびりテレビを見ている時、カゴに入ったミカンに手を伸ばし、食べては皮をポイッ。また食べてはポイッ。段々ゴミ箱に溜まるオレンジ色を横目に見つつ、「これ何かに使えないかな」と思ったことはありませんか。
ここではそんな貧乏性……ならぬ倹約家の皆さんに、ミカンの皮の活用法をいくつかご紹介します。
まず皮を使用する際に気がかりなのが、農薬のことです。国産のものは皮まで食べることを前提として安全基準を設けているため、それほど心配はしなくてよいものの、皮を使うからにはやはり気になるものです。
まずは水で30秒ほど流す、または湯洗いする、あるいは塩洗いするとよいそうです。輸入物は種類にもよりますが、洗っただけでは落とせないそうなので、国産のものを選ぶようにしましょう。それでは使用例です。
●食器洗い
皮に含まれている精油成分であるリモネンが油を分解し、洗剤の役割を果たします。皮の表面(橙色)でこする、もしくは水300ccの中にミカンの皮の破片3個分を入れ15分煮たものを、スプレー容器に入れて洗剤代わりに使うのもよいでしょう。
●油汚れに
食器洗いと同じように油を分解するため、換気扇やコンロの油汚れ、油性ペン、手垢で汚れたところ等の掃除に効果的です。皮の表面でこすりましょう。
●漢方になる
ザル等にちぎった皮を入れ、日陰で風通しがよいところに置き、10日ほど乾燥させると漢方で言うところの「陳皮」となります。本来は一年以上経ったものを生薬として扱うので、自宅で出来る範囲での陳皮というところです。
●風呂に入れる
陳皮を布袋やお茶の葉を入れるパック等に30gほど入れてお風呂に投下します。リモネンが香ることでリラックス効果があり、血行促進効果で腰痛や疲労回復にもオススメ。入浴後はシャワーで洗い流し、クリーム等で保湿をしてください。
食べた後にも楽しみがあるのはステキですね。皮まで使いきる楽しみを見出すことで、ストレスの軽減や健康等に「実を結ぶこと」を願っております。
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。