――4月には、エライザさんもついにハタチですね。どんな大人になりたい?
池田:むしろ、これから出会う大人たちが“私をどんな大人にしてくれるんだろう”という期待感でいっぱいです。
――そっか! これから関わる大人が、エライザさんを作るわけだもんね。
池田:今までも、素敵な大人たちに恵まれて成長してきました。だから、私は本当に運がいいと思います。
――でも、時には不安になることもあるのでは?
池田:全然! だって、私に期待してくれて、応援してくれる人がたくさんいるから。それだけ恵まれた環境にいたら、不安になるわけにはいきませんよ。だから、きっと私は今年もブレイクできると信じています!
――おお! すでにモデルや女優など大活躍ですが、他に挑戦してみたいことはある?
池田:うーん、何でもやってみたいなぁ。あえて言うなら、書く仕事とか。
――書きたい人なんですね。
池田:いつでも文章を発信できるよう、もういろいろと書きためています。読むのも大好きだから、いつかは自分の本も出してみたいです。
――イマドキの子にしては珍しい! 最近はどんな本を読んだの?
池田:歌人の穂村弘さんのエッセイと、カフカの名言集が面白かったです。読んだ後は、暗い人に会うたびに“この人、カフカっぽい”って思っちゃいます。
――その年でカフカとは! 何がきっかけで活字好きになったんでしょうか?
池田:小さい頃、字がすごく汚くて、いつも兄に馬鹿にされていたんですね。キレイな字を書くために、何度も練習しているうちに、文字を書くのが好きになって。そこを入り口に今度は、読むことに興味を持つようになりました。
――小さい頃はどんな本を読んでいましたか?
池田:家にあった赤川次郎や伊坂幸太郎の本を読んでいました。中学時代からは、トルストイやジョルジュ・サンドといった海外の古典文学を読むようにもなりましたね。
――見た目は、イケイケなエライザさんが、まさか“文学少女”だったとは。今日、一番の驚きかも。憧れの作家はいる?
池田:んー、やっぱり修ちゃんかなぁ。
――修ちゃん?
池田:寺山修司。私の理想です。
――えー! 平成生まれの女の子から、まさか寺山修司の名前が出るとは。
池田:自分の才能をいろんな分野で発揮したところに憧れます。彼が「職業・寺山修司」と名乗ったように、私もいつか「職業・池田エライザ」と名乗れるような大きな存在になりたい。
――今日、お話ししただけでも、エライザさんには規格外の才能を感じました。きっと。そうなれますよ!
池田:エヘへ、頑張りま~す(照)。
――では、最後にエライザさんの夢を教えてください。
池田:これからは与えられた役だけじゃなく、自分のパーソナルな所も表現したい。たとえば、私のルーツであるスペインをカメラマンと取材して、それを何かしらの形でアウトプットしたり。自己満足的な仕事になるかもしれないけど、それでも、誰かの琴線に触れるようなものを発信していきたいです。
――モデルや女優というより、もはやクリエイターの言葉ですね。
池田:いえいえ。でも、自分の可能性は無限大だと思っています
――もうすぐ20歳。これからの活躍も楽しみです。
池田:10代の私とは、まったく違う活躍を見せられたらうれしいです。今までは、“池田エライザ=モデル”というイメージが強かったけど、それを打ち破るような、もっと大きなことを成し遂げたいですね。
言葉の端々から、才能と可能性を感じさせるエライザさん。近い将来きっと、今までのタレントの枠には収まらない活躍をするはず。今後も目が離せん!
池田エライザ いけだ・えらいざ
1996年4月16日、フィリピン生まれの福岡育ち。T169、B85W59H88。09年、ティーンファッション誌『ニコラ』の専属モデルとして芸能活動をスタート。13年より女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルになる。映画『絶叫学級』『映画 みんな!エスパーだよ!』など女優業でも活躍。5月に公開予定の映画『オオカミ少女と黒王子』にも出演決定。
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