「性格」はこうして変えられる! 嫌な自分を直すための“3ステップ”の画像
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「三つ子の魂百まで」という言葉が日本にはあります。これは3歳までの経験によりでき上がった子どもの頃の「性格」は、すべての基礎となり、年老いても変わらないという意味です。しかし本当に性格は、歳をとっても変わらないのでしょうか。

 心理学の世界でも「性格は変えられるのか?」という問題は、大きく取り上げられています。双子を対象として性格がどのように変わるか、遺伝と外的環境を調べた研究論文によれば、性格はかなりの部分(40~50%程度)まで遺伝により決まっていて、この性格は人生を通して変わることはほとんどないそうです。

 ちなみに遺伝子により決まるのは「好奇心の強さ」「誠実さ」「社交性」「やさしさ」「不安や緊張の感じやすさ」の5つです。たとえば生まれつきアレコレと顔を突っ込むタイプは大人になっても老人になっても変わらないし、子どもの頃からあがり症であれば、大人になっても相当厳しく自分を変えていかなければ、あがり症を克服することは難しいのです。

 しかし上記の5つ以外の部分、たとえば「ケチ」「わがまま」「短気」といった遺伝以外の要因によって構成される性格は「直しようがある」のです。そこで今回の本題です。

「あれ? 私もしかして人から嫌われてる!?」「友達ができないのって、私の性格が悪いから!?」そんな思いがチラリとでも脳裏をよぎったことがあるのなら……性格改善、始めてみましょう!

 やり方は、とてもアナログです。
●自分の長所と短所を、紙に書きだしてみましょう。
●書き出した短所について、なぜそう思ってしまうのか考え、どうすれば「変えられる」か、考えてみましょう。たとえば「短気」であれば、怒る前に心の中で3つ数を数えてみる。他人に責任をなすりつけるようであれば「自分が悪いのかも?」と必ず思い直すようにする、など。
●実際に、自分で考えた「変えられる」方法を試してみましょう。

「ムリムリムリムリ!!」そう思った人もいることでしょう。でも、こうして自分自身を客観的に見て、自分自身で解決策を考え出すこと、これこそがあなた自身を変える第一歩になるのです。

 また、性格を変えるためには生活習慣を変えることも大切です。深夜まで起きているようであれば、朝早く起きて夜早く寝る生活に変えましょう。家事を一切しないのであれば、せめて自分の分の洗濯や掃除をマメにするようにします。家を出るときに必ず右足から出ないと気が済まないのであれば、左足から出る日を作ってみるなどです。

 こうして自分の中の「完成されたルーティーン」を変えることで、脳が新鮮さを感じて活性化し、自分を変えるきっかけを生み出すのです。「あなた」を変えられるのは「あなた」以外にはいません!

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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