パチスロ勝利の隠し味 松本バッチ
第42回「全ては頂上、その一箇所に」

 非常に個人的な見解ではありますが、楽しみにしていた機種が2つほどデビューいたしました。『南国物語』(オリンピア)と『キングパルサー~DOT PULSAR~』(山佐)です。

 両機とも10年以上前のいわゆる“4号機時代”に、同じ名前を持つ前身機が大活躍しております。ただ、今度の台がただ単純な復刻機かといえばそうじゃない。もちろんパチスロに関する規定も変わっておりますから、時代に合わせて生まれ変わっているわけです。今回僕がこの2機種の名前を挙げたのは、そんな「過去の名作の復活」という共通点ではなく、「出玉を導くゲーム性」という共通点があるからなのであります。

沖ドキ!トロピカル
左:『南国物語』(オリンピア)
右:『キングパルサー~DOT PULSAR~』(山佐)
(C)YAMASA

 この2機種において、まとまった出玉を叩き出すためには、「とある場所」へとたどり着き、ボーナスを連チャンさせる必要があります。『南国物語』であれば「蝶ときめきゾーン」、『キングパルサー』であれば「天国モード」。互いに32ゲーム以内にボーナスが連チャンする状態(連チャンモード)のことで、ここを目標地点とするゲーム性なわけです。

 詳細なシステムに違いはありますが、既存の機種からイメージするのであれば、沖スロ界に数年ぶりに旋風を巻き起こし、僕も超がつくほど大好きな『沖ドキ!』に近いものがあるでしょう。僕が楽しみにしていた理由もお察しいただけるかと思います。

 さて、これらの機種が作り上げる出玉の推移。出玉が急角度で上昇する場面は、いわずもがな、これらの連チャンモードなわけですが、そこに至るまでの道のりに、もう1つ大きな共通点があります。

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