石井竜也に桂文枝、不倫謝罪で炎上した人、鎮火した人の違いとは?の画像
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 最近のワイドショーで、やたら見かけるのが、不倫騒動に対するタレントの謝罪シーンだ。その先がけが、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(27)との不倫報道を受けて、タレントのベッキー(32)が1月6日に行った記者会見だろう。涙ながらの神妙な会見だったにも関わらず、二人への反発が大きかったのだが、これは会見前日に二人が交わした「LINE」での「ありがとう文春!」「センテンス スプリング」というやり取りが、翌7日発売の週刊誌で報じられることがウェブに掲載されてしまったからだ。ベッキーはテレビから姿を消して約3か月、いまだに仕事復帰のメドはたっていないのに対して、相手の川谷はバッシングに対する開き直りとも思える発言を連発。物議をかもしているにもかかわらず、順調に音楽活動を続けていて、逃げ切っているようにもみえる。この差はいったいどういうことなのか? 騒動を炎上させてしまうか、素早く沈静化させるか、逃げ切るか、今年不倫が発覚したタレントたちの対応を比べて、考えてみることにしよう。

 落語家の六代目桂文枝(72)は、歌手の紫艶(しえん、38)との「20年不倫」を2月19日発売の写真週刊誌で報じられた。発覚直後に所属事務所は「記事に書かれている事実はございません」と説明し、21日夜に会見を行った文枝は「2年前にお会いしたのが最後、それ以前も10年から12年ほど会っていない」「嫁さんを裏切るようなことになって……」と涙を浮かべ、何度も声を詰まらせながら釈明。騒動は収束するかと思われたが、ワイドショーやスポーツ紙などが文枝を擁護し、「すでに別れていたのに、お金に困って話を売ったのでは?」と、売名行為を疑われたため紫艶が激怒。最近まで交際があったことを証明するLINEのやり取りや、15年以上前に撮影したという文枝の全裸写真を公開されてしまった。面目丸つぶれの文枝は、「ほとぼりが冷めるまで、しばらく海外にでも行って落語を広めたい」とボヤいているらしいが、『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)などレギュラー番組の仕事もあるので、現実的には難しそうだ。

 ロックバンド「米米CLUB」のボーカル、カールスモーキー石井こと、石井竜也(56)は3月11日、東日本大震災追悼法要で献歌をささげたあとに30歳年下のファンの女性と密会したと、同月17日発売の女性週刊誌に報じられた。石井は不倫スクープが発覚すると、発売日前日の夜に公式サイトで、「何卒、お許しくださるよう心からお願い申しあげます」と不倫疑惑を認めてファンに謝罪。カナダ人の妻に対して「妻・マリーザに対しては申し訳ない気持ちと夫としての後悔で一杯です」、娘に対しても「私の人生を賭けて、愛情と努力で守り抜く所存です」と記し、謝罪の言葉は「母親や妹、天国の父」にまで及ぶという徹底ぶりだった。17日にはラジオの公開録音を行ったのだが、妻を伴って会場入り。収録後、報道陣の前に手をつないで登場すると夫人を先にタクシーに乗せ、報道陣の問い掛けに深々と頭を下げて謝罪した。その後、石井の不倫に関する記事は、ネット上でもあまり見かけなくなったことから、彼の不倫対応は成功したといえるだろう。

 今年夏の参院選に出馬が噂されていた、作家の乙武洋匡(39)は、3月24日発売の週刊誌に20代後半の美女との不倫記事が掲載されることが発覚。発売日早朝、公式サイトに謝罪文を公開した。「報道された私の行いは、これまで支えてきてくれた妻と、私を慕ってくださっている方々を裏切る行為であり、決して許されるものではありません」と記したのだが、それには妻・仁美さんの「妻である私にも責任の一端があると感じております」という謝罪文が添えられていたため、「なぜ被害者であるはずの妻まで謝る必要があるのか」などと、議論を呼んだ。乙武は週刊誌の直撃取材でも、同女性との肉体関係を認めていて、「長男誕生後、妻が母になっていった」のが不倫の要因だと答えている。4月6日に行われる予定だった「誕生パーティー」は「囲む会」に急きょ変更され、都内のホテルに集まった招待客約250人を前に「恥ずかしいことをしてしまいました」と語り、涙ながらに深々と頭を下げたそうだ。参院選に擁立を検討していた自民党は、乙武が不倫を認めたことで、公認するのは困難と判断したとみられている。

 最近は世論がネットで形成されてしまうため、対応を間違うと、再起不能のダメージを受けてしまう危険性がある。芸能界では新しい時代の「謝罪の研究」でも始めたほうがいいのかもしれない。

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