日本人は「ハイヒール」でスタイルが悪くなる!?の画像
日本人は「ハイヒール」でスタイルが悪くなる!?の画像

 整体や柔整に携わる人なら誰でも知っている常識、それは、日本人の生まれ持った体質的に、「ハイヒールは合わない」ということです。欧米人および中国人は、身体の背面の筋力がもともと高く、ハイヒールを履くことでスレンダーな体型を維持することができます。しかし、日本人は身体の前面の筋力が高く生まれついているため、ハイヒールを履いてしまうと、無駄な筋肉が太ももやふくらはぎについてしまったり、お尻が垂れる原因になってしまうといいます。

でも、やはり脚長効果は捨てられないもの。どうすれば体型を崩すことなく、ハイヒールを履けるのでしょうか。

 まず第一に背筋を鍛えることです。「日本人のハイヒール姿は、まるでゴリラのよう」外国人から見ると、日本女性のハイヒール姿はかなり無様に映っています。その理由は、背筋が弱いためです。不安定な状態でバランスを取ろうとすると、ついつい前かがみになってしまい、ゴリラのような歩き方に見えてしまうのです。

 この状況を克服するには、背筋を鍛えるしかありません。ただ、背筋を鍛えると必然的に、身体の前側の筋力も鍛えることになります。太ももや腰が太くなることは避けられません。

 第二に歩き方を「欧米化」します。先ほども述べたように、日本人は身体の前側にある筋力が高いため、歩くときに膝を前に引き上げる、おおげさに言うと行進のときのような歩き方をします。この歩き方でハイヒールを履いてしまうと、ヒールと地面との間が大きく開き、歩きづらくなってしまうのです。

 欧米女性はというと、腰を中心にして、コンパスで円を描くようなイメージで歩きます(モデルのキャットウォークがまさにコレですね)。このようにして歩くと地面とヒールとの間隔が狭いので、安定して歩くことができるのです。

 最後に、雑誌やTVに出ているモデルを意識しすぎないこと。ハイヒールを履いた、スラリと伸びた足、最旬の衣装に身を包んだ美しいモデルたち。彼女たちに憧れるのはいいことですが、雑誌やTVなど「見せるファッション」が現実だと思わないことも必要です。

 モデルたちは常日ごろからハイヒールを履いているわけではなく、撮影時やパーティなど、必要に応じてしか身につけることはありません。欧米のモデルたちは常にハイヒールを履き、美しい立ち姿を維持していますが、日本人では逆効果なため、ほとんどの日本人モデルは、撮影前後にはペタンコの靴を履いています。

 ハイヒールを履くのは、「勝負の時」だけにする。これが、日本女性が美しく生きるための「掟」なのかもしれません。

文=わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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