頭痛や胸やけに効く!?「ミイラ」は高級薬だった!!の画像
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 ミイラといえばエジプトのイメージですが、かつては日本でも「即身仏」と呼ばれるミイラが作られていました。僧侶が土中の穴に入って絶命し、自分の体をミイラ化させるというものです。日本の気候は湿度が高く温暖で遺体が腐敗しやすく、ミイラ作りには向いていません。そのため即身仏を目指す僧は、生きている間に脂肪と筋肉を極限まで落としたり、わざと脱水状態にするなどの対策を取っていたそうです。

 また江戸時代には、ヨーロッパからミイラを輸入し、薬として売っていました。ミイラの粉末は頭痛、胸やけ、めまい、日射病、難産などに効き、滋養強壮剤にもなる万能薬と考えられていました。舶来ミイラは超高級品で、買えるのは大名クラスの富裕層だけでしたが、5代将軍・綱吉の頃、赤坂の薬屋が「赤坂蜜人(あかさかみつじん)」と名付けた安いミイラ薬を発売。大ヒットしたという記録が残っています。しかしこの薬には本物のミイラではなく、代用品が使われていたというのが定説です。ミイラの代わりに使われたものとは、何だった?

(1)海藻
(2)松やに
(3)イモリの燻製

答え:(2)

出題:浜川卓也

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