赤ちゃんの周囲で「消臭殺菌スプレー」は厳禁!?の画像
赤ちゃんの周囲で「消臭殺菌スプレー」は厳禁!?の画像

「うわ、なんか部屋の中が、クサっ!」「旦那のコートが汗クサッ!!」なんて時に便利なのが、シュッとひと吹きするだけでOKの消臭殺菌スプレー。一家にひとつくらい常備するのは当たり前の時代になっていますが、この消臭スプレーが胎児や赤ちゃんに危険性があることをご存知でしたか。

 コロンビア大学の研究チームによれば、妊娠中にこの消臭殺菌スプレーを使用していた母子を追跡調査したところ、IQテスト(7歳で行われる)において、平均して知能が低くなっていることが判明したといいます。

 もちろんこの結果には、ほかにもさまざまな要因が考えられるとされていますが、考えてみれば消臭殺菌スプレーの中身は、シュッとするだけで消臭だけでなく殺菌までできてしまう強力な液体です。外界からの影響を受けやすく、未熟で、免疫力のない胎児やベビーに影響がないとは思えません。

 日本の研究機関で行われたマウス実験においても、生まれたばかりのマウスに消臭殺菌スプレーの成分を摂取させると、メスの死亡率が明らかにアップし、オスの精巣発達が低下するという結果が出たそうです。また、研究段階ではありますが、喘息のリスクが高まる可能性もあるそうです。

 こうしたリスクから子どもを守り、健康で元気な子どもに育てるためには、「妊娠したら消臭殺菌スプレーの使用は控える」「妊婦や新生児がいる場では消臭殺菌スプレーは使わない」こと。消臭殺菌スプレーのチカラに頼ることなく、きれいな雑巾で拭き掃除をしたり、換気をする、まめに洗濯やクリーニングに出すなど、きちんと家事をすることが、子どもを守るための最善策になりそうです。

 もちろん妊婦やベビーが寝るベッドやリネン、衣類、ベビーが遊ぶぬいぐるみ等に消臭殺菌スプレーを吹きかける、なんてことは止めたほうがよさそうです。なんでもスプレーする前に、ぜひ注意してみてください!

文=わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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