ニオイも消滅!?「ニンニク」は調理法でこんなに変わる!!の画像
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 ニンニクといえば料理の香辛料として、時にはメインとして使われます。ニンニクは計り知れないほどのポテンシャルを秘めており、アメリカの国立ガン研究所がガン予防効果の高い食品として、頂点にニンニクを選んだほど。そんなパワーを秘めたニンニク、実は調理方法によって栄養に違いが出るそうです。同じ量で変わるならば最大限有効的に摂りたいですよね。ここではそんなニンニクの栄養素の変化について紹介します。

 ニンニクにはアリインという成分が含まれています。成分自体は無臭で、抗酸化作用をもつと言われています。このアリイン、切ったりすりおろしたりすると、アリシンという成分に変化します。このアリシンがニンニク特有の匂いの元となるのです。

 ニンニクには外敵から身を守る防衛機能として、この匂いと抗菌力や殺菌力が備わっています。その強力な抗菌力や殺菌力を摂取すると、体内の悪玉菌だけでなく、善玉菌も殺すと言われています。空腹の時に生のニンニクを食べることで胃腸障害が起きる場合があるのは、この強力な抗菌力や殺菌力のためです。

 そんな諸刃の剣のようなアリシンですが、加熱することで別の成分になります。成分名が長く専門的になるので、ここでは総称して「イオウ化合物」とします。ニンニクを切って加熱してできるイオウ化合物は、解毒作用や血液をサラサラにする作用、疲労回復効果や抗酸化作用、そして抗ガン作用もあるそうです。中でも結腸癌や直腸癌に対してリスクを減少させるのはほぼ確実と言われています。

 また、加熱をする以外にも熟成させることで化学変化が起こり、有効成分が増加するそうです。最近、熟成ニンニクや黒ニンニクとして話題ですね。

 ニンニクは、困難を耐え忍ぶという仏教語の「忍辱(にんにく)」が語源となっているそうです。ここぞという時はニンニクパワーで乗りきりましょう!

文=長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。

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