二刀流・大谷翔平「バット引退&メジャー流出」の危機の画像
二刀流・大谷翔平「バット引退&メジャー流出」の危機の画像

 プロ4年目のシーズンを迎えた、北海道日本ハムの“二刀流”大谷翔平(21)がもがき苦しんでいる。3月25日のロッテ戦で開幕投手を務めた大谷は、その後も4試合に先発したが、計4試合で0勝2敗と未勝利(4月20日現在)。昨年は15勝、防御率2.24、勝率.750で最多勝、最優秀防御率、最高勝率の“投手三冠”に輝いたが、今季は勝ち運に見放されたまま。だが、調子が悪いわけでは決してない。

「ここまでの防御率1.71は上出来。勝てない原因はひとえに、打てない打線にあると言ってもいいでしょう」(スポーツ紙デスク) 今季のパ・リーグは打撃が低調なチームが多いが、中でも日ハムのチーム打率.255はリーグ5位。好投が報われない大谷もイライラが募っているようで、0-1で完封負けした4月10日の楽天戦後には、「(自軍の)0点は想定していなかった。結果的に負けたということは、1点をやらなければよかったということ。打線との噛み合わせはよくないですが、打てなくて落ち込むのは打者なので、ボクは別に……」と珍しく、打てない打線を皮肉る場面も。

 そんな中、「じゃあ、オレが打ってやる」とばかりに、今季の大谷は打撃でも一人、気を吐いているのだ。「DHで起用され、ここまで34打数で2本塁打(4月20日現在)。彼のバットが勝利をもたらした試合も少なくありません」(民放スポーツ局記者) チームが貧打に苦しむ現状では、大谷の打撃力にも期待がかかっているのだ。「これまで日ハムは、大谷が投げる試合は投球に専念させるため打席には立たせなかったんです。しかし、これだけ打てない状況なので、登板する試合でも大谷を打順に数える方針に転換しつつあるようです」(スポーツ紙日ハム担当記者)

 だが、そこには大いなるリスクもあるという。「二刀流はケガの危険性も高まるので、球団も万全を期してほしいですね」(野球評論家の橋本清氏) 現在は投手がメインとなっている大谷だが、投げる試合でも全打席に立ち、チームの命運を全身で背負うとなると、心身の負担はより大きくなる。「大谷は昨シーズン終了後に102キロに体重を増やすなどして、体のバランスが変化しています。ここで変にフル回転させてしまうと故障を誘発し、結果的に選手生命を縮める恐れがありますよ」(専門誌記者)

 それを避けつつ、確実に勝ち星を稼ぐために、球団内では「逆に今シーズンはバットを諦め、投手に専念させたほうがいい」との声も出ているという。だが、それでもチームがこのまま勝てない場合、さらなる“悲劇”もありえる。「今年、日ハムが米国で行ったキャンプには多くのメジャースカウトが集まり、大谷を大絶賛。今後、接触も増えてくるでしょう。日ハムは、もともとメジャー志向の大谷の入団時に“移籍の意思がある際は話し合いに応じる”と約束したといわれていますから、このまま欲求不満が高まるようなら、今オフにも……ということになりかねません」(前出の専門誌記者) 球界の至宝におんぶにだっこしているうちに、ケガや移籍で失ってしまう……そうなったら、プロ野球にとっても大きな損失だ。

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