檀れい「成績最下位からトップ就任」宝塚でも“希代の美貌”の画像
檀れい「成績最下位からトップ就任」宝塚でも“希代の美貌”の画像

 現在、女優としてドラマやCMで活躍する檀れい。元・宝塚歌劇団のトップ娘役で、宝塚卒業後も華々しく活躍する彼女だが、実は順風満帆な宝塚時代ではなかった。第78期生として宝塚歌劇に入団するものの、当初の成績は最下位。月組と雪組で過ごした下級生時代は、大きな役もつかなかった。

 転機が訪れたのは1997年。入団7年目にして『浅茅が宿』の新人公演ヒロインに抜擢されたのだ。その後、真琴つばさの相手役として月組トップ娘役に就任する。歌唱力やダンスは苦手だったが、その美貌と舞台度胸は高く評価されていた。

 しかし、他にトップ娘役として嘱望されたタカラジェンヌもいたため、檀れいは孤立することも。そんな檀れいに、相手役の真琴つばさは「歌や踊りはうまくなるけど、見た目の美しさは努力しても難しい。だから自信を持ちなさい」と励ましたという。コンビとしての緊張感を保つため、「仲良くしない」という姿勢を貫いていた真琴・檀コンビだが、その背景には強い信頼関係があったようだ。

 2001年、真琴つばさの退団に伴い、檀れいは特定の組に所属しない「専科」に移動する。だがその後、2003年に湖月わたるの相手役として、星組トップ娘役に就任。二度もトップ娘役に就任するのは、宝塚の長い歴史でも異例のことだ。星組でも『王家に捧ぐ歌』でのエジプト王女・アムネリス、『花舞う長安』の楊貴妃など、その美貌を生かした役に恵まれた。夢の世界である宝塚において、彼女の「華」は圧倒的な強みだったのだ。

 そして、2005年『長崎しぐれ坂』『ソウル・オブ・シバ!』をもって宝塚を退団。星組トップ娘役就任時から「宝塚が好きで、期限を決めないといつまでもいてしまう」という理由で、4作での退団を決意していたという。

 さまざまな困難に負けず、宝塚歌劇団の舞台で大輪の花を咲かせた檀れい。その不死鳥のような美しさで、これからも芸能界で活躍することだろう。

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