大野智が決断した「2度の芸能界引退」の画像
大野智が決断した「2度の芸能界引退」の画像

 4月13日スタートしたドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)で、ラブコメに初挑戦中の嵐・大野智。同じく嵐の松本潤がドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)に出演中とあり、メンバー同士での激しい視聴率対決が展開されそうだ。

 大野といえば嵐のリーダーで、メンバーきっての芸術肌であることが知られている。ジャニーズ事務所に入所して20年以上が経つが、これだけ長い間在籍していて、退所したいと思ったことが2回だけあるという。

 いちばん最初に辞めようと思ったのは京都時代、大野はデビューまもない16歳から18歳にかけて、ジャニーズがJR京都駅に隣接する場所に建設した京都劇場で催されたミュージカル『Kyoto To Kyoto』に出演していた。京都市内の旅館を常宿としながら、多い時は1日5公演の舞台をやり遂げた。ダンスが群を抜いてうまかったことが、東京から長期で派遣された理由だ。

 見事に完走し、千秋楽を終えると、「すべてをやりきった」という充足感に満ち溢れたという。その時に「よし、辞めよう」と決意したそうだ。思い立ったら即行動、帰京後、ジャニー喜多川社長に「辞めます」と電話で伝えた。

 すると、「YOU、とりあえず来ちゃいな」と呼びつけられ「レコーディングを手伝ってくれ」と促された。渡された楽曲は、『A・RA・SHI』。嵐のデビューソングとなる作品だった。「とりあえず歌って」と言われて歌い終えると、「来週ハワイに行くから」という言葉。それが嵐のデビュー発表記者会見だったのは、現地に行って初めて知った。

 二度目に辞めようと思ったのは2008年、人生初となる個展『FREESTYLE』を開催した時だ。それまでにためていた自慢の創作品を個展で初めて出展した時、「芸能界でやりたいことがなくなった」。元来、物づくりが大好きだった大野は、個展ができたことで興味のベクトルが完全にそちらへ向いたようだ。同時に、世界放浪の旅に出たいとも思ったという。

 だが、すでに嵐として人気を得ており、周りを裏切れないと思った大野は、その思いを胸に秘めていたらしい。2014年に嵐が結成15周年を迎え、いまはもう辞めたいとは思っていないようだが、ここへくるまでにはいろいろな葛藤があったようだ。

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