真矢ミキは花、天海祐希は月…宝塚「5つの組」って、何が違うの?の画像
真矢ミキは花、天海祐希は月…宝塚「5つの組」って、何が違うの?の画像

「宝塚の○組」という表現は、ファンならずとも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。

 宝塚歌劇には、花・月・雪・星・宙の5組が存在していて、各々で公演を行なっている。この5組はただの組分けではなく、それぞれ個性と特徴を持っており、これらは「組カラー」とも呼ばれている。今回は、そんな宝塚歌劇の「組カラー」について、簡単に解説しよう。これを知っておくと、宝塚の世界がより楽しくなること間違いなし!

 まずは花組。「ダンスの花組」と呼ばれ、宝塚歌劇創立当初から存在。花組の男役には「宝塚の男役」としての美学が息づいており、「男役の宝庫」とも評される。「花組が華やかな時代は宝塚歌劇が華やか」との定説もあるほど、宝塚の象徴的な組だ。イメージカラーはピンク。真矢ミキや蘭寿とむを輩出した。

 そして月組。「芝居の月組」と呼ばれ、花組と並んで最初から存在する伝統ある組だ。作品の規模・大小を問わず、人間味あふれる緻密な群衆芝居が特徴。宝塚の代表作『ベルサイユのばら』や『風と共に去りぬ』を初演した組でもある。イメージカラーは黄色。月組OGには天海祐希、真琴つばさらがいる。

 雪組は1924年に誕生。「日本物の雪組」と呼ばれ、和風の作品を多く担当する。立ち回りの所作の美しさは宝塚イチ。イメージカラーは緑色。OGは一路真輝、朝海ひかるなど。

 1933年に誕生したのは星組。「コスチュームの星組」と呼ばれ、ヨーロッパの歴史ものやファンタジーものの上演を得意とする。イメージカラーは青。OGには、鳳蘭や柚希礼音などがいる。

 一番新しい宙組は、1998年に誕生。「コーラスの宙組」と呼ばれ、その重厚な歌声に定評がある。人気ゲーム『逆転裁判』や人気SF『銀河英雄伝説』をミュージカル舞台化したのもこの組だ。また背の高い男役が多い傾向があり、平均身長は宝塚トップ。イメージカラーは紫。OGには、姿月あさと、大和悠河らがいる。

 5組それぞれに伝統があり、個性がある。もちろん、時代やその時のトップスターによっても雰囲気がガラリと変わるが、その違いを楽しむのも宝塚歌劇観劇の醍醐味だ。ぜひすべての組を見て、ごひいきの組を見つけてはいかがだろうか。

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