ネットなどに公表されている「好きな野菜ランキング」でジャガイモは、よく上位に入っています。ジャガイモは男女ともに人気で、子供から大人まで万人に愛されているようです。じゃがバターやフライドポテト、ポテトチップスなど、食事としてもお菓子としても変幻自在なところが人気の理由なのかもしれません。
世界にはジャガイモを主食としている国もあり、米をジャガイモに代えたらダイエットができた、という声も聞きます。そんな愛され野菜の栄養価や美容効果についてご紹介しましょう。
大昔の話ですが、何カ月も航海に出る船乗りはビタミンC不足だったそうです。ビタミンCが欠乏すると壊血病にかかり、大航海時代にはこの病気で命を落とした船乗りもたくさんいました。
一説によるとその危機を救ったのがジャガイモやサツマイモといった芋類なのだそうです。ジャガイモは日持ちがきき、ビタミンCが100g中35mgと、1日の推奨量の3分の1を含みます。ジャガイモのビタミンCは、加熱をしても3割程度しか失われません。ただし茹でた場合は若干溶け出してしまうので、皮付きのまま茹でるのがよいようです。本来ビタミンCは火と水に弱いのですが、ジャガイモのビタミンCはデンプンによって守られているため失われにくいのだとか。
ちなみに、ビタミンCを別名アスコルビン酸というのですが、これは「壊血病を防ぐ」という意味合いに由来しています。
ほかにもジャガイモには、肌荒れやニキビなどのトラブルに効果的なビタミンB6が豊富に含まれます。ビタミンB6はたんぱく質の代謝を助けてエネルギーを作るのにも必要なビタミンです。
また身体の水分バランスを整えるカリウムも含み、体内の余分な塩分の排出を助け、高血圧や動脈硬化の予防にも期待が持てます。体内の水分バランスを整えるので、むくみの解消になるのも嬉しいですね。
ダイエットによいといわれるのは、腹持ちがよいことと、低カロリーであること。お米は100g中168kcalですが、ジャガイモは100gで76kcal。お米と同じ炭水化物ですが、お米と置き換えれば摂取カロリーはぐっと抑えられるはずです。水分と摂ることで、満腹感もより増します。さらにジャガイモのデンプンには、腸内環境を改善する効果も期待できるそうです。
ジャガイモとニンジンのサラダやジャガイモのポタージュなどにすると栄養バランスもいいかもしれません。お料理の際は毒素を含むジャガイモの芽はしっかり取り除きましょう。ジャガイモで体内の毒素を排出してデトックス! そんな美味しいダイエットはいかがでしょうか。
長谷川正和
86年、神奈川県生まれ。男性のハンドモデルとしてコマーシャルから広告、再現VTR等に出演。物心ついた頃からお腹が弱いため、身体の「中身」のスキンケアも徹底している。