薬物、賭博…いろいろあったけど、やっぱり野球が好き! プロ野球番記者たち「ぶっちゃけ場外座談会」の画像
薬物、賭博…いろいろあったけど、やっぱり野球が好き! プロ野球番記者たち「ぶっちゃけ場外座談会」の画像

 開幕前に様々な問題が生じ、どうなることかと思った今季のプロ野球だったが、無事にペナントがスタートし、例年通りの盛り上がりを見せている。ここまでヤキモキさせたのなら、いつも以上に面白い野球を見せてほしいもの。そこで、凄腕の記者4人が一堂に会し、「すべては野球が面白くなるために」と、座談会を敢行! 読めば、すぐに球場に駆けつけたくなる!

記者A 記者歴15年、45歳の中堅記者。途中、芸能班に異動したが、昨年、野球担当に戻る。
記者B 元気とガッツがあふれる27歳の若手記者。大学まで、ずっと野球を続けていた。
記者C 野球取材歴30年以上の超ベテラン記者。一流選手でも頭が上がらないという。
記者D 年齢は非公表。スクープ情報を連発する敏腕女性記者。若手のよき相談役でもある。

A 清原逮捕に、野球賭博。シーズンが始まる前は、球界が揺れに揺れたね。

D 特に巨人ですよね。高橋由伸新監督で注目されていたはずなのに、“紳士たれ”は、どこへやら。

A 戦力はそこそこだけど、注目の選手となるといないよな……。

C 今年は阿部慎之助じゃないか。捕手に戻るけど、それは山口鉄也を中心とした投手陣が首脳陣に直訴したかららしい。それに、不倫問題のカタがついて、精神的にも安定してるよ。開幕二軍だけど必ず上がってくるだろう。

B ルーキーもいいですよ。ドラフト1位の桜井俊貴は低めのコントロールが抜群。決め球のチェンジアップは“サクラチェンジ”と呼ばれ、ブレーキが利くと評判です。

C ルーキーに負けじと、菅野智之が燃えている。ワンシームで手応えをつかんだ。昨年、ヤクルト戦に全敗だったので、特にヤクルトには対抗心メラメラ。

A 巨人よりも遥かに話題なのが阪神。金本知憲監督のもと、豪快なチームに変わっているね。和製大砲を育てようとしている。

B ドラフト1位の高山俊は、かなり期待されています。スイングスピードが、めちゃくちゃ速いんです!

C 性格もプロ向きだね。悪く言えば自分勝手なんだけど、自分を持っている。大学時代、チームの和を乱すという理由で、全日本のメンバーから外されたから(笑)。

D 金本監督がどう扱うかも面白そうですね。カミナリが落ちるんでしょうか?

C 生意気だったらシメられるんじゃないか。チームリーダーの鳥谷敬には相当厳しくしているからね。鳥谷の高校時代の恩師が東北福祉大出身で、金本の先輩。昔から“鳥谷には厳しくしろ!”と言われていたみたい。

A それで言えば、藤浪晋太郎も、恩師である大阪桐蔭の西谷浩一監督から、喝を入れられているらしい。

D もう一人の新監督といえば、DeNAのラミレス。もともと理論派で、指導力には定評がありますよね。

C 昨年は14歳年上の夫人と離婚するのに、日本とアメリカを行ったり来たりでボロボロだった。離婚が成立して1か月後に日本人女性と結婚して、私生活は充実しているから、やってくれそうだよ。

B ドラ1の今永昇太は早くも新人王候補です。ヤクルトの山田哲人に「打つのが難しい」と言わしめるほど、球にキレがあります。

D その山田は春先がカギです。昨年は前半戦に大スランプに陥りました。その原因が、寝る前にチーズバーガーを食べたりして無理に増量したからなんです。今季は「ベスト体重が分かったし、無理に筋トレもしない」と言っています。

A 最初からエンジン全開なら、今年もトリプルスリーを狙えるかもね。ヤクルトはバーネットが抜けたりして投手陣が厳しいけど、打線はいいからね。バレンティンは6年目にして、キャンプで初めて特打をした。尻に火がついているようだよ。

D マエケンがいなくなった広島は、どうですか?

B 黒田博樹にかかってますね。ただ、普通にやれば10勝はしますよ。今年新たにチェンジアップを習得したんです。

D え、今まで投げていなかったんですか!?

B 実はそうなんです。41歳になっても、新しいことに貪欲。でも、素顔は大阪のオッチャンですよ。隙あらばボケてきて、たまに反応できないでいると、「ツッコんでくれないのか」って言われます(笑)。

C 黒田が右なら、左のエースはジョンソン。あいつは少し日本人をなめているところがあるんだよ。だけど、そのジョンソン自身に日本人の血が入っているんだけどね(笑)。

B 不思議な選手ですね。

C 活躍して早くメジャーに帰りたいから、モチベーションは高いよ。

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