実は“神液”!? 「唾液」の力でアンチエイジングできる!の画像
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 一日に分泌される唾液の量をご存知ですか。健康な人の場合、その量は実に1~1.5リットル! 500ミリリットルのペットボトルに置き換えると2~3本ということになりますから驚きですよね。

 唾液はさまざまな作用があることで知られています。まず、口のなかの食べ物などを洗い流す「浄化作用」、唾液中の抗菌物質が虫歯菌や歯周病菌の増殖を抑制する「抗菌作用」、そして歯の表面のエナメル質を修復する「再石灰化作用」などがあります。ほかにも、消化作用や解毒作用など、唾液って実はスゴイヤツなのです。

 また、唾液には免疫を高める効果や、活性酸素を分解して、老化や成人病などを予防する「アンチエイジング」の効果も! 脳を活性化させて認知症を防止するのにも大きく関わっています。

 唾液のパワーはまだまだあります。唾液は成長ホルモンの一つである「パロチン」の分泌を促すともいわれています。肌の血色やハリなど見た目を若々しく保つのに、唾液は欠かせないというわけですね。ちなみに、昔の人は唾液のことを「神液」とも呼んでいたそう。

 ただ、唾液の分泌は年齢とともに減ってしまい、40代半ばから減少傾向にあるといわれています。ですが、毎日の心がけ次第で増やすこともできるのです! そのポイントをいくつか紹介します。

「食事はよく噛むこと。早食いは厳禁!」
 唾液を増やすにはよく噛むことが早道です。一口につき30回噛むことを意識してみましょう。ご飯にゴマをかけたり、おやつはナッツやドライフルーツにしてみたりと、噛む回数が増える食べ物を選んでもいいですね。

「食事中にお水やお茶を飲まない」
 飲み物と一緒に食事を摂ると、どうしても噛み終わる前に流し込んでしまいがち。噛む回数が減り、唾液の分泌も少なくなってしまいます。

「耳下腺をマッサージ」
 耳の前の下部あたり、あごの付け根部分にある「耳下腺」。ここは最大の唾液腺であり、若返りホルモンのパロチンの産生を促します。バスタイムや洗顔後など、気付いたときにマッサージしてみましょう。

「鼻呼吸を心がける」
 口を開きっぱなしでは、口内は乾いて当然です。できるだけ口を閉じて、鼻呼吸を心がけましょう。しかも、お口ポカンは口角も下がりブルドッグ顔の原因にも。気をつけて!

「食事前のガム」
 食事をする5~10分前にガムを噛んでおきましょう。左右交互に20回ずつ、それを何セットか繰り返すのがオススメです。食事の前に満腹感も感じられダイエットにも効果あり。唾液のパワーで消化も助けられ、一石二鳥です。

 とにかく大事なのは噛むことです。噛めば噛むほど唾液量は増えます。若返りホルモンを分泌させるためにも、唾液を出す努力を始めましょう!

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