現役パチプロ・アンドレ「パチンコ事情」最前線!!
第24回 パチプロが遭遇した「ドル箱泥棒」、その意外な正体とは!?

 隣のオバちゃんが大当たりしたのに、ちょうど玉ぎれ。「少し貸して」と言ってくるかと心の準備をしていたら、いきなりわしのドル箱に手を突っ込んで、玉を強奪。大当たりが終わるオバちゃんはどこかへ……。口がポカーンだった、ポンコツパチプロのアンドレです。

 こういうケースでは、普段なら「貸して」と言われる前に玉を分けてあげるところなんですが、このオバちゃんはあまりに“台ドツキ”が酷い客だったので、言われるまで黙ってようかと思っていたのです。結局、そのオバちゃんは玉も返さずに逃げたので、その店を“出入り禁止”になりました。れっきとした窃盗容疑ですからのう。

 今では多くのホールで、食事休憩を取る時、ドル箱にカバーを掛けたりして出玉の盗難防止対策をしてくれますが、昔はそういうサービスもありませんでした。わしの知り合いのパチプロは、食事休憩から戻ってくると足元の5箱が跡形もなく消えていた、なんて盗難被害にあいました。でも、ホール側からの補償は一切ナシ。

 今では防犯カメラで追跡したりしてくれますが、自分の身は自分で守るのが大前提なのです。実はわしも痛い目に遭ったことがあります。しかもその手口が大胆にして狡猾、最後には予想外のオチも……。

 それはちょうど10年前、わしがまだ30代だった頃です。その日は『CR渡り鳥AKIRA』を打ってました。小林旭が赤いトラクターをブンブン乗り回す、破天荒な演出がウリの台でしたのう。朝イチで確変を引き、マグレ全開で10連突破。それを見た客が集まってきて、あっという間に満席。しかし、わし一人だけが爆出ししてたので、逆に目立ちまくりの状態でした。すると背後から見知らぬ女性の声が。

「アンタ、どうして昨日来てくれなかったの?」

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