歌手の由紀さおりさんにインタビューさせていただいた時は感激した。なぜなら、彼女のデビュー曲であり、ミリオンセラーである『夜明けのスキャット』は私の青春時代の記憶に残る大切な一曲だったからだ。

 1969年、高校を卒業して親元を離れ、一人住まいを始めた頃、下宿の一間に布団と白いシーツを敷いているとき、ラジオから「ルー、ルー、ルルル~」という静かな歌声が流れてきたのである。まるで、独り立ちを祝い、応援しているような心にしみる歌声だった。

 インタビューさせていただいたのは、あれから40年経った頃のこと。由紀さんも年齢は重ねていたが、それにも関わらず、彼女のお元気な様子には正直、ビックリした。ハキハキした話しぶりや目の輝きが少しも衰えを感じさせないのだ。というより、ますます意気盛んという印象だった。

 優れた歌手は、時代の空気を感じさせる名曲を世に出すことができる。そして、それはいつまでも人の心に生き続ける。由紀さんはそんな名曲を生み出す力を今でも持っているかもしれないと、その時、感じたし、ぜひそうあってほしいと思った。

●BOAT Boyカップ(5月22日~27日=ボートレース平和島)
 関東を代表するボートレース平和島で開催。熊谷直樹(東京)や市橋卓士(徳島)などの男性強豪に混じり、西村歩(大阪)や藤崎小百合(福岡)など、A1級の選手をはじめ女子レーサーも多数参戦している。彼女たちの闘志と技量で、ぜひ記憶に残る穴舟券を演出してほしい。

●オークス(5月22日=東京芝2400m)
 今週は牝馬たちのG1オークスが行なわれるので、オークスについも触れておこう。本命は断然、シンハライトだ。テレビ中継で桜花賞のパドックを見た時、その旺盛な気合いとしっかりした馬体の造りは他を圧していた。レースではジュエラーに惜敗してしまったが、実は今季の3歳牝馬の“女王”はシンハライトだと今も思っている。勝負は同馬の頭からチェッキーノ、アットザシーサイド、エンジェルフェイスの3頭に流す馬単で勝負!

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