偏差値80の本格左腕「東大エース」宮台康平にプロ垂涎!の画像
偏差値80の本格左腕「東大エース」宮台康平にプロ垂涎!の画像

 今、野球関係者たちの間で、「ある選手」の名前がにわかに取り沙汰され始めている。「東京大学野球部のエース、宮台康平投手(3年)です。5月7日の立教大学戦では最速145キロのストレートとキレのある変化球を巧みに使い分け、9回を5安打8奪三振。チームを4-0で勝利に導きました」(専門誌記者)

 湘南高校時代こそ甲子園出場などの経験はなく、東大にも一般入試で入っているため、さほど注目される選手ではなかった宮台。だが、東京六大学リーグで“最弱”といわれる東京大学にあって、今季ここまで1勝4敗(5月11日現在)ながらも奮闘。開幕戦では0-1でサヨナラ負けこそ喫したものの、早稲田大学から13三振を奪い、ここまで計35回を投げて31奪三振、防御率も2.31と、上々の成績だ。

 プロのスカウト陣も、数字よりも、その“内容”の良さに太鼓判を押す。「球速がそれほどでもないのに三振を取れるのは、178センチ、83キロのバランスのいい体格で繰り出す、速度以上に“重い”ストレートと、そのイメージにとらわれた相手を切って取る決め球・シンカーの精度ゆえ。打線の援護があれば、もっと勝ち星がつくのは惜しい限りですが、宮台自身の実力は本物です。来年秋のドラフトの目玉となるのは間違いありませんね」(在京プロ球団スカウト)

 投球だけでなく、高校時代には10ホーマーを記録しており、バッティングにも定評がある。7日の試合でも自らタイムリーを放つなど、“二刀流”の気配も漂いつつあるのだ。「基本は投手一本でいくとは思いますが、その頭脳も含めて、複合的な戦力となりうる存在。17年秋のドラフトでは早稲田実業の清宮幸太郎(高2)がすでに注目の的ですが、“総合的には宮台のほうが上”との評判が立ちつつありますよ」(前同)

 そんな宮台に今のうちにツバをつけておこうと、早くもいくつかの球団が接触を試みているという。「渡米した前田健太やキャリアの終盤にさしかかった黒田の穴を埋めたいのか、広島は宮台の試合に複数のスカウトを派遣するなど前のめり。西武、日ハムなどもかなり注目しているようです」(前出の専門誌記者)

 そして、ここへきて、宮台の評価をさらに高める人物が現れた。「7日の試合を見て、野村克也・元監督が惚れ込んでしまったようなんです。自分の武器を理解して投球を組み立てられる頭の良さは、“ID野球”の野村氏好み。解説を務めるテレビ番組でも、しきりに“気迫と修正能力。俺の大好きな投げっぷりだ”と絶賛し、しまいには“手がけてみたい”とまで。名将の意を受けて、ヤクルト、楽天など、かつて野村氏が指揮を執った球団も獲得を検討し始めたといいますよ」(前同)

 一気に混戦の様相を呈し始めた“宮台獲得レース”だが、なにせドラフトは来年の秋。大学では文系最難関といわれる文科一類で学び「プロ野球選手か公務員になりたい」と、いい意味で肩の力が抜けているだけに、周囲の過剰な期待や大人の皮算用に惑わされず、まずはこの調子で活躍を続けてくれることを祈ろう。

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