モーリスがもし負けるとしたら、どういう理由がありうるだろう。それを考えてみた。

 モーリスは前走、プラス11キロという体重で香港のGIを勝っているが、「太目の体で走ると、その次走で反動が出る」という競馬格言があるから、それが敗因になる可能性はありうる。ただし、2010年の安田記念で、前走の体重が12キロ増だったスーパーホーネットが、2着に突っ込んできた例があるので、致命的なマイナス材料ではない。

 モーリスは目下四つのGIレースを勝っているが、うち三つは、2か月以上の休養をとって臨んだもの。休養をとらずに出走してGIを勝ったのは、昨年12月の香港マイルのみ。ただし、当時は斤量57キロだった。

 今回は、休養をとっていないうえに斤量が前走比1キロ増の58キロなので、そこに伏兵がつけ入る隙があるのではないかという見方がある。そうなると、前走で、今回と同じ58キロを背負っているロゴタイプは要注意かもしれない。

 4月3日のダービー卿CT(2着)以来の実戦だが、こんなふうに、2か月以上の休み明けでマイル戦に出走したことが、過去に一度だけある。2歳時の500万下・ベゴニア賞。なんとレコード勝ちだったのだ。軽視は禁物かもしれない。

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