パチスロ勝利の隠し味 松本バッチ
第42回「病める時も健やかなる時も」
僕もパチスロを打ち始めて十数年が経ちました。ほぼ毎年のように、それこそ巡る巡る季節のように、はたまた流行りの風邪をひくように、1年のどこかで訪れるモノがあります。
「僕がいったい何をしたというんだ」 そう神様に問いただしたくなるような時期。それほどまでに、パチスロが言うことを聞かなくなる時期。俗に言う「スランプ」ってヤツです。
同じように打っているつもりなのに、結果がついてこない「スランプ」。鍛錬に鍛錬を重ね、血の滲むような努力を積み重ねるプロスポーツ選手ですら陥ったりするわけで、目に見えぬパチスロの抽選うんぬんの話なんて、もはやスランプと呼ぶのもおこがましいかもしれません。なぁにがスランプだ、確率の“ムラ”じゃねぇか、と。
てめぇの都合の良いほうに台が暴れている間は意気揚々と「調子が良い」なんて手柄を気取り、悪いほうに振れるや否や「どうしてなんだ」と頭を抱える。なんともわがままな話でございます。さすがに十数年も打ってりゃ慣れたもんで、最近では取り乱したりもせずに「あぁ、また来たか」と思うようになりましたけれども。
漠然とした印象論ではありますが、僕の抱くスランプ突入から脱出までの流れはこんな感じです。
【1】勝てる勝負を落としはじめる
それなりに、引くべきボーナスや小役は引ける。出玉もある程度増えて投資分を上回り、「今ヤメれば勝ち」の時間帯も十分ある。しかし、「高設定台かな?」と続行しているうちに、出玉がノマれはじめ、最終的にはややマイナス収支で帰る。
【2】リズムが狂い始める
小役やボーナスを引くタイミングや、モード移行の行き先など、「なんで今?」という事象が増える。つまり、かみ合わない。徐々に勝つ時は小さく、負ける時は大きくなっていく。
【3】絶望
何も引けない。引いたとしても出玉につながらない。さまざまな抽選も、全て悪いほうに偏ってしまう。打ち始めてから帰るまで、勝つタイミングが1秒もなくなる。俺がいったい何をしたというんだ。
【4】復調の兆し
額は小さいがポツポツ勝ちはじめる。「初当たりは引けるが、大きな出玉に繋がらない」といった地味な展開が続く。大きく負けたら1回で全部ふっ飛ぶようなレベルの勝ちばかりで、安心感はまったく無し。
【5】復活
小さな勝ちを大事に拾い続けていると、突然の僥倖が起こる。座った瞬間に当たる、引いたことのないプレミアムフラグを引く、そういった事象が出玉にもしっかり繋がる。小役を引くタイミング等もバッチリとかみ合う。とにかく出る。
こういった流れを経て、また勝ったり負けたりの日々へと馴染んでいくわけです。この復活の時期から、そのまま「何やっても勝てる」ビクトリーシーズンへと派生することもあり、そのパターンだと先週ぐらいまで続いていた闇の期間なんてあっという間に忘れちゃうんです。
とはいえ、この「調子いい時期」とか「スランプ」とか、自分の意思ではどうしようもないわけです。いつそうなるかの予測も立たないし、そうなっても抗いようがない。ただ、僕1つだけ決めていることがありまして。
いくら酷いスランプ状態に陥っても「自暴自棄にならない」ということ。どうにでもなぁれー、とバカデカイ勝負に無茶して挑んだりしないようにするということ。なぜなら「スランプはいつか抜ける」と信じているからであります。デカい勝負に体重かけて挑むのであれば、スランプ抜けて調子が戻ってからのほうがいいに決まってる。それまでは、どんなに少ない枚数でもしっかり流し、調子の良い時には自然にできている「攻める時、ヤメる時の判断」をしっかり守るよう心がけるのです。
ま、ここまで書いてきて、「オカルトじゃねぇか!」と突っ込まれてもおかしくない内容だな、とは自分でも思うんですが、「流れ」や「イメージ」という要素はスポーツの世界では当たり前のように語られるわけで。僕はパチスロも、ある意味スポーツだと思ってますから。
今回、突然なぜこんなことを書き始めたかといいますと、ようやく先日スランプを抜けた感があるのです。約2カ月ほど続いた、今年最大のスランプを抜け切った感があるのです。パチスロのスランプは、打って抜けるしかないのです。きっと明日の実戦番組の収録もきっとすこぶる好調なはず。好調時は強気に攻めるべし! これも経験上培った理論の1つです。
あと、スランプを抜けた際に調子にのって大敗すると、スランプぶり返したりするから気をつけて。明日の僕、くれぐれも気をつけて。
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