東京に長い間、住んでいると、芸能人や文化人などの有名人に、街角でたまたま出会うことがある。そんな体験のなかで一番、印象深いのは人気絶頂期のアイドル、山口百恵さんと遭遇したことだ。

 あれは渋谷駅の西口、通勤客や通学客で賑わう夕暮れ間近の時刻、ふと右を見ると、そこにあの百恵ちゃんの顔があったのだ。第一印象はとにかく顔が小さいこと。目鼻立ちがくっきりしていること。

 せっかくのチャンスなのだから、何か話かけようかと思ったが、言葉がとっさに出てこない。すると、遠くの誰かを見ていた百恵ちゃんはすぐに、その人物の方へと足早に立ち去ってしまった。

 彼女の存在に気づいてから彼女が去っていくまでわずか数秒。本当に短い時間なのだが、あの時の記憶は今もまざまざと脳裏に焼き付いている。

 百恵ちゃんは確かに綺麗だった、確かに魅力的だった。あとから思いついたのだが、あの時、彼女はテレビドラマか映画の撮影をしていたのだと思う。台本に「渋谷駅前の雑踏にて」みたいなト書きがあるシーンで相手役は三浦友和だったに違いない。絶対、そうに違いない。

 何度も言う。それにしても、百恵ちゃんは素晴らしく綺麗だった。

●ヴィーナスシリーズ第3戦 壱岐ウルトラマラソン杯(ボートレース福岡)

 百恵ちゃんみたいに魅力的な“水上のヴィーナス”を決める女子レーサーの熱い闘いがボートレース福岡で繰り広げられている。アタシが注目したいのは、好調が続く平山智加選手(香川)と遠藤エミ選手(滋賀)。2人とも初日のドリームレースに出走し、遠藤選手は5コースから1着、平山選手は2着と好走して、今節の活躍に期待を抱かせた。優勝戦でもワンツーフィニッシュを期待したい。

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