キムタクと亀梨和也「奇跡の偶然」から始まった“友情関係”の画像
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 SMAPの木村拓哉と、現在はグループ活動を休止中のKAT-TUN亀梨和也の出会いは、実に珍しいものだった。同じ事務所に所属していても、ドラマやバラエティ、映画や雑誌対談などを通じて仕事をしなければ、意外にも接点を持てないのが芸能界だ。この2人に関してもそうで、家庭がある木村はさほど飲み歩かないため、ジャニーズ特有の「オトコ飲み会」にも縁遠い。

 では、そんな2人はどのようにして出会ったのか。場所は路上、互いに完全プライベートの時だった。木村が買い物にいこうと車で走行中、ふと歩道を見ると「フルボリュームでタレントオーラを放っている」男性が歩いていた。その男性を目で追うと、亀梨本人だった。こういう時は、気づいたほうから声をかけるのが鉄則だと思っている木村は、窓を開け、クラクションを鳴らした。

 ティアドロップのサングラスをしていた亀梨は、訝しげな表情で「あ?」というリアクションをとりながら、音が鳴ったほうを見た。すると色が付いたサングラスをはずした木村が「木村」と名乗り、亀梨は「うわっ」と驚き、車に歩み寄ったという。

「何してんの?」と言う木村に、「買い物いこうかなと思ってるんです」と亀梨。「俺も買い物いくけど、よかったら乗る?」と木村は、初対面の後輩をそのまま車に乗せ、当時、彼が通っていた洋服屋に行った。

 店内では、「俺はこれ買うけど、お前どうする? お揃いになっちゃうけどいる?」と木村。憧れの大先輩と同行できたうえ、亀梨はお揃いの服まで買ってもらったらしい。買い物が終わり、帰り際、木村は当時まだガラケーだった携帯電話を取り出し、「これ、俺のアドレス」とそのまま亀梨に渡した。受け取った亀梨は、助手席で一生懸命自分の電話にアドレスを打ち込んだという。「ありがとうございます」と言う亀梨に、木村は「じゃあ、またな」と言って颯爽と車を走らせ、去っていった。

 それから時は流れ、2人は今でも一緒に洋服を買いに行ったり、ゴルフに行ったりしている。芸能人の友達はあまりいない木村だが、亀梨とはLINE交換までしているそうだ。5月12日、多臓器不全でこの世を去った蜷川幸雄氏の訃報の第一報を聞いたあと、木村が真っ先に電話をかけた相手も亀梨だったという。木村は1989年に『盲導犬』で、亀梨は2015年に『青い種子は太陽のなかにある』で蜷川作品に出演していたという共通点もあった。

 木村にとって、亀梨は心を許すことのできる数少ない後輩のようだ。

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