角界のレジェンド・旭天鵬「涙の断髪式」の画像
角界のレジェンド・旭天鵬「涙の断髪式」の画像

 5月29日、東京・両国国技館にて、昨年7月に引退した旭天鵬の断髪式が執り行われた。「引退興行で、2階席まで客が入るのは、貴乃花以来じゃないか」と角界関係者がいうように、大勢のファンに見守られながら、400人もの関係者が旭天鵬の髷に、鋏を入れていった。

「当日は、角界以外からも多くの著名人が駆けつけました。衆議院議員の細野豪志、放送作家の鈴木おさむ、俳優の野口五郎や小林幸子、プロ野球選手の涌井秀章などなど多彩な顔ぶれが揃い、旭天鵬が多くの人から愛されていることがわかる断髪式でしたね」(スポーツ紙記者)

 もちろん、旭道山などの角界関係者も多数駆け付けたが、なかでも、客席からひと際大きな歓声があがったのが、元横綱・朝青龍だった。「朝青龍は来日当初、慣れない生活に苦しんでいた際、面倒を見てもらったのが旭天鵬だったんです。旭天鵬は、モンゴル人力士の第1号でしたからね。いまでも“アニキ”と慕う関係が続いているんです」(前同)

 そのほか、旭天鵬の長女が、サプライズで手紙を朗読した際や、母親が鋏を入れた際には、堪えきれず涙をこぼすシーンも。「お相撲さんは卒業だな」と語った旭天鵬は同日、年寄「大島」を襲名し、大島親方として新たなスタートを切った。今後は、親方として、角界を沸かせてくれるだろう。

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