普通に打っても良く回るのに、ワープを抜けた玉が99%ヘソに向かう台を発見。しかも打った玉の4~5発に1回がワープを抜けるので、超が付くブン回り状態。千円で100回転前後でした。今の1パチより回るんです。

 計算上は恐ろしいほど大勝ちできる甘さでしたが、ポテンシャルを最大限引き出すためには玉を1発ずつ打つ必要があり、時間効率は最悪。終日粘って大当たりは数回。チョイ負けで終わりました。翌日にはガッチガチになっていたので、結局甘い汁は吸えずじまいでした……。

 滅多なことでは出会えない極端な例ばかりですが、プロはこんな台を見つけるために1軒でも多く下見をしたり、雑誌やネットで情報収集をしているのです。プロが考える甘い台とはそんな「脇の甘い台」なのかもしれません。

 もちろんこれだけ不景気な今は、決して甘くありません。楽をして甘い台にありつこうという考えがそもそも甘い。なので、最近のパチプロの主流は「普通の台を甘い台に変えてしまえ!」というスタイルです。変則的な打ち方……ハンドルをクネクネしながら打ったりするアレです。

 わしは見つかって怒られるリスクが嫌なので、プロのくせにあまりやりませんが、ムダ玉を節約する程度の簡単な止め打ちなら当然やります。甘い台ではなくても、保留ランプを満タンにしないとか、長い演出中は打つのを止めるとか、その程度の工夫でも効果は絶大。時間をかけてでも確実に勝ちたい人にはオススメですね。

 いろいろ語ってきましたが、実はパチンコ業界では、スペック的に甘いパチンコ機種を「甘い台」と表現するのが一般的です。そして「スペック的に甘い」とは、「ボーダーラインが低い台」を指します。ボーダーラインとは、千円あたりで何回転すれば良いかの目安です。つまり「甘い台」とは、さほど回らなくても勝ちやすい機種のことなのです。これは雑誌などを見て、各機種比較すればすぐにわかります。ちなみに今、ホールに設置されている機種の中でトップクラスに甘いのは『北斗無双』。ただしスペック的にかなり甘くても、ギャンブル性が激しすぎて運の要素の比重が大きいのがネックです。

 コツコツ型の甘い台か、イチかバチかの甘い台か。みなさんもよーく目を凝らして自分だけの甘い台を探してみてくださいね~。

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