『コナン』声優も劇団四季も!? 『真田丸』のユニークすぎるキャスティングの画像
『コナン』声優も劇団四季も!? 『真田丸』のユニークすぎるキャスティングの画像

 今年のNHK大河ドラマ『真田丸』の物語が、いよいよ佳境を迎えています。後編のキャストも先日発表され、真田信繁の正室・春に松岡茉優さん(21)、徳川秀忠に星野源さん(35)、貿易商の呂宋助佐衛門に松本幸四郎さん(73)など、またまた個性的な面々が勢ぞろいしました。

 脚本を担当する三谷幸喜さん(54)は、「あて書き」(先に役者を決めて、その役者に合わせて台本を書くこと)で有名な脚本家です。演技にうるさく、気に入った信頼できる俳優を何度も起用する傾向があり、今回は声優やお笑い芸人、作家など、役者以外が本業の方もキャスティング。異種格闘技的なライブ感を持たせようと工夫されているようです。

 なかでも個性を光らせているのが、普段テレビではなかなか見る機会が少ない「舞台俳優」たちです。特に真田昌幸の弟、真田信尹を演じる栗原英雄さん(50)は、甘いマスクと渋い魅力で、初登場から「あの人は誰!?」とネットで話題になりました。

 それもそれのはず、栗原さんは1984年から2009年まで劇団四季に所属していた舞台俳優さんです。大河ドラマどころか、テレビドラマもこれが初出演だとか。本人によれば、舞台のようにトゥーマッチな演技にならないよう発声も変えているとのことです。さすが三谷さん自らNHKのプロデューサーに推薦したという実力派ですね。きっと来年からドラマや映画に引っ張りだこでしょう。

 木村佳乃さん(40)演じる松の夫、小山田茂誠役の高木渉(49)さんは、アニメ『機動新戦士ガンダムX』(テレビ朝日系)や『名探偵コナン』(日本テレビ系)、『はなかっぱ』(Eテレ)などで活躍する声優さんです。第一話での武田勝頼を追い返す迫真の演技は、とても実写映像初出演とは思えませんでした。コミカルな役どころで、本作の癒し的な存在の高木さん、小山田茂誠は大阪の陣の後も長く生き残る人物ですから、これは相当三谷さんから愛されてると思われます。

 数奇な運命を生きた豊臣秀次役はミュージカル俳優の新納慎也さん(41)、そして主君である上杉景勝への愛が深過ぎた直江兼続役の村上新悟さん(41)は、共に仲代達矢主宰の無名塾出身。女性陣でも、信幸の元妻のおこう役に元劇団第三舞台の長野里美さん(54)、茶々の乳母、大蔵卿局役の峯村リエさん(52)は劇団ナイロン100℃所属、と、知る人ぞ知る舞台系女優さんが揃っています。

 そのほか一回きりの出演者にも、ユニークなメンツがたくさん起用されています。ストーリーの面白さもさることながら、配役にもこだわりが見られる『真田丸』。12月の最終回まで、目がはなせませんね!

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