戦犯は誰だ? 「歴代低視聴率ドラマ」ランキングの画像
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 視聴者のドラマ離れがささやかれるようになって久しい。昨年放送された『HEAT』(フジテレビ系)は、それを象徴する作品だった。EXILEのAKIRA(34)主演で話題になったにもかかわらず低視聴率に苦しみ、9話で打ち切られてしまったのだ。なぜ、ドラマの人気が低迷しているのだろうか。その理由を探るべく、歴代平均視聴率ワースト5を検証してみた。

 1位は3.8%の『夫のカノジョ』(TBS系・2013年10月期・全8話)。主演の川口春奈(21)が、夫の浮気を疑った上司の妻と体が入れ替わってしまうOLという難しい役柄を好演するも、裏番組が米倉涼子(40)主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)では手も足も出ない。視聴率が最も高かった第2話でさえ、4.8%しか取れない惨敗ぶりだった。

 2位は3.9%の『家族のうた』(フジテレビ系・2012年4月期・全8話)。オダギリジョー(40)が売れないロッカーを演じたことが話題となり、1話目こそ6.1%の視聴率をマークしたが、その後は3~4%台と低迷した。撮影前に『パパはニュースキャスター』(TBS系・1987年放送)との類似点を指摘され、一部内容を変更したことが、視聴率に影響を及ぼしたといわれている。

 3位は、4.4%の『メッセージ〜言葉が、裏切っていく〜』(日本テレビ系・2003年1月期・全8話)。当時人気の真中瞳(現・東風万智子、36)が主演を務めたが、演技力がまだ未熟だったこともあり、日本テレビのドラマ史上で過去最低の視聴率を記録してしまう。あまりの不人気ぶりに、当初は全10話の放送予定だったが、2話短縮されるハメとなった。

 4位は、4.5%の『OUR HOUSE』(フジテレビ系・2016年4月期・全9話)。芦田愛菜(11)とシャーロット・ケイト・フォックス(30)のW主演ということもあり、鳴り物入りでのスタートだった。しかしながら、ストーリーが陳腐な上に、裏番組が『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)ではお手上げで、視聴率は3~6%台を行き来する結果となった。駄作に出演させられたことで、芦田の事務所はフジテレビに怒り心頭だというが、真相はいかに?

 5位は、4.54%の『家族の裏事情』(フジテレビ系・2013年10月期・全8話)。財前直見(50)と沢村一樹(48)の夫婦役が注目を集めたものの、現実味の薄いストーリーが視聴者からそっぽを向かれることに。7話目では、テコ入れとして、ふなっしーを登場させたが、その甲斐もなく全8話の中で最低の視聴率を記録する始末だった。

 こうして見ると、視聴者の求めているものとのズレが目立つが、裏番組に影響されていることも多いようだ。視聴率が低いからと敬遠せずに実際に見てみると、意外な拾いものに出合えるかもしれない。

※数字はビデオリサーチ調べ(関東地区)・対象期間=2003年1月~2016年4月・対象番組=NHK、深夜枠を除く民放ドラマ

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