松井秀喜「東京五輪代表監督」就任も!? 巨人とNPBの“ゴジラ争奪戦”舞台裏の画像
松井秀喜「東京五輪代表監督」就任も!? 巨人とNPBの“ゴジラ争奪戦”舞台裏の画像

 巨人球団幹部のたび重なる監督就任要請を断り続けるゴジラ。右往左往する巨人に思わぬライバルが登場!!

「一つの大きな節目を通過した。野球界としては大変喜ばしい。今後も正式決定に向け、プロアマ一丸となって結束していきたい」 NPB(日本野球機構)の熊崎勝彦コミッショナーは6月2日、こう決意表明した。前日の深夜、スイスのローザンヌで開かれていたIOC(国際オリンピック委員会)の理事会審議で、2020年の東京五輪の追加種目に野球、ソフトボールをはじめ、5競技が内定したのだ。

「8月のリオ五輪では、男子バレーの予選敗退が決まるなど、球技は“メダルなし”で終わるかもしれません。やはり、金メダルが狙える野球が五輪種目に復活するのは大きいですよ」(全国紙運動部記者)

 それが自国開催となる東京五輪であれば、なおさらのこと。実は、内定が出る前からNPBは「五輪野球の代表監督の選定」をスタートさせていたという。「NPBは自国開催のため、“金メダルだけでは物足りない”と考えているようで、監督も選手もスターを揃え、空前の盛り上がりの中で金メダルを……と考えているようです」(前同)

 となると、代表監督は“大物”が必要となってくる。「現在の第一候補は原辰徳前巨人監督です。巨人での実績はもちろん、09年のWBCの第2回大会でチームを優勝に導いていますし、人気、手腕とも太鼓判でしょう」(球界関係者)

 ただ、原氏本人は“まったくその気なし”とか。「巨人監督との兼任で代表を率いたWBC終了後、周囲に“巨人の監督より心身がすり減る。もう二度とやりたくない”と漏らしていたようですからね。となると星野仙一さんも候補となりますが、彼は08年の北京五輪の監督で4位という結果に終わっており、再び代表監督になる目は残されていません」(前同)

 中日監督として黄金時代を築いた落合博満GMも知名度、手腕は合格点だが、「いかんせん、NPBや各球団幹部の覚えが悪い」(同)というから望み薄。となると、現実的なのは小久保裕紀代表監督の続投ということになるのだが……。「小久保は15年のプレミア12に合わせて3年契約で代表監督になりました。来年はWBC第4回大会があり、大会後に彼の契約は切れますが、契約を延長する可能性はゼロです」(スポーツ紙デスク) 理由は2つ。3位に終わったプレミア12での小久保監督の采配にNPBが失望していることと、「彼自身にも別のプランがある」(前同) ためだという。

 小久保代表監督は、工藤公康監督の次の“ソフトバンクの指揮官の座”を狙っているといわれる。「秋山幸二前監督が退任する際、小久保のもとには、王貞治会長から“次、お前が(監督を)やらないか”と連絡があったそうですが、その時点で小久保は代表監督に就任していた。そこで“兼任は無理です”と断りを入れたとか」(同) ただ、小久保代表監督としては「本当はやりたくてしょうがなかった」(同)ようで、周囲には「まさか、秋山さんがこんなに早く辞めるとは思わなかった」とこぼしていたという。

 原前巨人監督には固辞されそうで、小久保代表監督には続投の意向なし……。進退窮まったNPBが、東京五輪に合わせて目下照会中なのが、誰あろう松井秀喜氏なのだという。松井は現在、日本人が多く暮らすニューヨーク郊外の一戸建てで生活しているといいます。ニューヨーク・ヤンキースGM特別アドバイザーの肩書がありますが、実はこれには何の拘束力もなく、“明日辞める”といっても問題ない契約のようです。つまり松井は、いつでも日本代表監督に就任できるわけです」(在米のスポーツ記者)

 松井代表監督誕生となれば、話題性は抜群だ。「松井の親友のデレク・ジーターが触発されてアメリカ代表の監督にでもなれば、空前の盛り上がりになるでしょうね」(前同) 松井氏にはコーチや監督などの指導者経験はないが、「それは小久保も同じ。松井は臨時コーチを経験しているだけ、ましかもしれない」(前出の関係者)

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